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「現代日本語文法概説」「4.動詞文」補説§4.14「動詞文型調査」
         

動詞文型調査[8]

目次
→[1]から[6][8]の五十音順

[8]

うける  うかる  おこなう  突く  殺す  ほめる  怒る  編む   ことわる  こまる  あきれる  かなしむ  示す  親しむ  申す  申し上げる   おっしゃる  訴える  さえぎる  くじく  敷く  はずむ  腫れる  腫らす  こぐ  たたく  におう  はぶく  盛る  ささえる  吐く  はやる  招く いたす  いらっしゃる  まいる  めしあがる  なやむ  すくう  さだめる  さだまる   よす  ゆずる  欠く  欠ける  駆ける  汲む  狂う  剃る  剃れる  窺う   上回る  卸す  かかわる  見舞う  ゆすぐ 限る  漬ける  有する  横切る  映える あえぐ  あおぐ  あおる  あからむ  あからめる  あがる  あざける  あざむく   あさる  あしらう  あたいする  あぶる あまえる  あまやかす  あゆむ  ありふれる   合わす  会わす  あわれむ  案じる  いたがる  いたむ悼  痛める  炒める  至る   煎る  うかれる  うけたまわる  うずくまる  うすまる  うすめる うつむく うなずく   うなる  うぬぼれる  うねる  うらがえす  うらがえる  うろつく  老いる  おくらす  おだてる  おとずれる  おびえる  お目にかかる  おもんじる  居る 織る   かさばる  かしげる  かしこまる  かすむ  かすめる  かする  形づくる かつぐ  かなえる  かびる  かぶれる  かまう  からかう  かろんじる かわす躱  きずつく  きそう  きどる  きわまる  くすぐる  くたびれる  くっつく くつろぐ  くどく  くやしがる  くるむ  くわえる  けなす  こいする 乞う  講じる  こごえる  こころえる  こころざす  こじれる  ことづける こなす  こねる  こらえる  ころげる  こわばる   さえずる  さする  さぼる  さまよう  さらう攫  さらう浚  される  しおれる   しかける  しきる  しける  したてる  しつける  しなびる  しぶる  しぼむ   しゃがむ  しゃぶる  しゃれる  しょうする  しょげる  しりぞける  しるす   すきとおる  すくう掬  すすぐ  すずむ  すする  すまう  すれる せかす   せがむ  せばまる  せばめる  沿う  添う  添える  そそぐ  存じる  損する   たくす  たくらむ  たずさえる  たたずむ  だっする  たどりつく  たばねる  ダブる   たらす  たわむれる  ちぎる  ちぎれる  ちぢれる  ちらつく  ついやす  つかえる   つぐなう  つたう  つつく  つねる  つのる  つぶやく  つぶる   つらなる  つらねる  つるす  てがける  でしゃばる  てれる  とうとぶ とおざかる  とおのく  とがめる  とがる  とぎれる   説く  とぐ  どく  得する  どける  とだえる  とつぐ  とどこおる   となえる  どなる  とぼける  とまどう  ともす  どもる  とろける   ながびく  なごむ  なさる  なじる  なす  なつく  なづける  なでる  なやます   にかよう  にぎわう  にごす 似せる  ぬかす  ぬげる  ねかす  ねぎる   ねじる  ねじれる  ねぼける  のがす  のがれる  ののしる  のぼせる  のます   はぐ  はぐくむ  剥げる  禿げる  ばける  はじる  はずかしがる  はたく   罰する  はてる  ばてる  話せる  はばたく  はばむ  はびこる   はみでる  はむかう  はやす  はらす  ばらまく  ばれる  ひがむ  ひざまずく   ひずむ  ひっくりかえす  ひっくりかえる  ひねくれる  ひめる  ひやかす  ひらける   ひるがえす  ひるがえる  ふかまる  ふかめる  ふくらます  ふける耽   ふける更  ふける老  ふざける  ぶつ  ぶつかる  ぶつける  ふまえる  ぶらさがる  ぶらさげる  ふらす  ふるわせる  へこむ  へりくだる  報じる ほうりこむ  ほうりだす  ほうる  ぼける  ほころぶ  ほどく  ほどける ほのめかす  ほほえむ  ぼやく  ぼやける  ほれる  ほろぶ   任す  まぎらす  まく蒔く  まくる  まごつく  またがる  またぐ  またたく まにあわせる  丸まる  丸める  みおくる  みがまえる  みならう  みはる   むくわれる  むさぼる  むしる  めがける  めぐまれる  めぐむ  めざめる  めばえる   面する  設ける  もがく  もたらす  もたれる  もてる  もとめる  ものがたる   やっつける  やってくる  ゆう結う  ゆさぶる  ゆるがす  よくばる  よこたわる   よそおう  よみがえる  よろこばす  よろめく  りゃくす  わずらう  わめく    
907[うける]
  人・ものガ ものヲ (ものデ/ニ) 受ける         ボールを手で受ける  雨漏りをバケツで      強い光を顔に受ける  そよ風を頬に受ける     流れ弾を肩に受けた  死球を背中に  強い刺激を目に     部屋が西日を受ける  屋根が雨を  塔が強風を     船が大波を受けて転覆した     人ガ ものヲ 受ける     試験・テスト・面接・授業・説明を   人ガ 人・ものカラ ものヲ 受ける     (国から)賞・援助を受ける     (先生から)教育・指導・影響・注意・お叱り・許可を受ける      (知人から)相談・依頼・申し出を     観客から声援を受ける  会場から質問を  客から注文を     被害・打撃・迫害・恩恵・恵みを受ける     相手からよい印象を受ける     ものニ     事件・話に ショック・感銘を受けた   人・ものガ 人ニ 受ける     彼の話し方は若い女性に受けるらしい     子供に受けるギャグ・冗談      
908[うかる]
  人・ものガ ものデ/ニ 受かる     試験に受かる   入社試験に  難しいテストに      面接で受かった  審査に  
909[おこなう]
  人ガ ものヲ 行う     オリンピックを行う  体育大会・競技会・説明会・パーティを     集会・集まり・会議・話し合い・インタビュー・面接・議論・説明・解説を      試験・テスト・審査・検査・調査・分析・評価・視察・検討・判断を       決定・決議・改革・改正・改訂・改良・合理化・値下げ・減税・増税を     要求・要請・申請・申し込み・登録・登記を     整備・調整・調停・補助・融資・斡旋を行う   ▽受身の形で使われることが多い。「〜が行われる」   ▽使える名詞はかなり多い。
910[突く]
  人ガ ものヲ (ものデ) 突く     棒で壁を突く   敵をやりで  警棒で男の胸を突く     (杵と臼で)もちをつく   羽子板で羽根をつく  まりをつく     人ガ ものニ ものヲ 突く     杖を突いて歩く(地面に)       床に手をついて謝る   頬杖をつく  机にひじをつく     書類・離婚届に判をつく   人・ものガ ものヲ 突く     その指摘は問題の核心を突いている   敵に不意を突かれる      敵の背後・盲点・痛いところ・弱点・矛盾・意表・隙・虚を突く     闇を突いて走る  雨・嵐・吹雪を突いて進む     異様な臭気が鼻をつく       ため息をつく  ウソをつく  悪態をつく     食料が底をつく(なくなる)  複合動詞多数
911[殺す]
  人ガ 人・ものヲ (ものデ) 殺す     殺虫剤で害虫・ハエ・か・ゴキブリを 殺す   虫・魚・鳥を     戦争で多くの人が殺された     強盗に殺されそうになったので、逆に殺してしまった        独裁者を殺さねばならない。     一人殺せば、「人ごろし」、千人殺せば「英雄」。   人ガ ものヲ 殺す     下手な演出が役者の才能を殺している     部下の能力を生かすも殺すも上司の使い方しだいだ
912[おこる]
  人ガ (ものデ) 怒る     父は昔はよく怒ったが、最近は怒らなくなった。     あの先生はつまらないことでよく怒る。   人ガ 人ヲ 怒る     小さいときはいつも母に怒られていた。(母が私(のこと)を怒る)   人ガ 文ヲ 怒る     妻は私が結婚記念日を忘れていたことをそのあと何日も怒っていた。
913[あむ]
  人ガ ものヲ 編む     セーターを編む     母が毛糸で手袋を編んでくれた     竹でカゴを編む     ある作家の全集を編む   詩集・論文集・社史を編む   人ガ ものヲ ものニ 編む     髪をポニーテール・三つ編みに 編む  複合動詞  編み上げる   関連表現  編み物をする
914[ことわる]
  人ガ (人ニ) ものヲ 断る     知人の頼みを断る   誘い・招待・願い・依頼・勧め・申し出を   面会・採用・受賞・賞品を     パーティーへの出席・募集への応募・旅行への参加・見合いの勧めを    上司に週末の残業を断る     上司に私用の外出を断る   周りの人に断ってからタバコを吸うこと    人ガ 人ニ 文ト/ヲ 断る     誘われたが、用事があると断った     一緒に行くのを断った   映画に誘われたのを断った     上司にちょっと外出することを断った  早退することを     棚の一部が未整理であることを断っておく  ▽「拒絶」の意味と、「許可願い・言いわけ」の意味がある
915[困る]
  人ガ ものニ 困る    彼は今お金に困っている  暮らし・生活に困る      返事に困る  返答・対応に      会社が資金繰りに困っている      バスが廃止されると、買い物に困る     水不足で、炊事・洗濯に困る   人ガ 文ニ 困る     右手の指をけがして、字を書くのに困った     雨が降ると、荷物を運ぶのに困る   人ガ 文テ 困る     腰が痛くて困った
916[あきれる]
  人ガ 人・ものニ 呆れる     母は弟のいたずらに呆れていた。       テレビのニュース・新聞記事・部下のミス・話のばかばかしさに 呆れる       彼のことば・態度・やったこと・行動・言い訳に      私の姉は呆れるほどのんびりしている。(皆が姉に呆れる)     あの店の商品の値段には呆れた。   人ガ 文ニ 呆れる     あの店の物の高いのには呆れた。         さっき教わったことがまったく思い出せないのには、自分でも呆れる。
917[悲しむ]
  人ガ ものヲ 悲しむ     親の死を悲しむ     その歌手の死を日本中のファンが悲しんだ     そのことを知ったら、母はどんなに悲しむだろう     人ガ 文ヲ 悲しむ     皆の心がばらばらになってしまったことを私は悲しんだ。
918[示す]
  人・ものガ 人ニ ものヲ 示す     講師が聴衆に図表を示す   指導者が国の進むべき方向を国民に示した   体育の教師が生徒に手本を示した。     証明書・学生証を警備員・係員に     パネルの表示が機械の状態を        条件・誠意・意向・意思を示す  書類・態度・ことば・行動で    人ガ ものニ ものヲ 示す     人々は彼の話に関心を示さなかった  結果に興味を・態度に共感を示す ものガ ものヲ 示す     二本の針が時刻を示している   統計データは事故率の減少を示している     体の状態が末期症状を   この記号は非常口の場所を示す       ものガ 文ヲ 示す     電光掲示板が新しい首相が決まったことを示していた     この星の数はその車がどのくらい安全であるかを示す
919[親しむ]
  人ガ ものニ 親しむ    ふだんから一流の作品に親しむのがよい     本・書物・読書・古典文学・音楽・芸術・酒・土・自然に 親しむ   人ガ 人ト 親しむ     多くの友と親しむ  ▽かなり書き言葉
920[申す]
  人ガ 人ニ 文ト 申す     弟が私にそう申しました   大丈夫だと      私も無理だと申したのですが、父はどうしてもやりたいようでした。     わざわざ申すまでもなく、私などにできる仕事ではございません。     「そんなことをして、警察沙汰にはならなかったんですか」「まあ、何と申し     ますか、のんびりした時代だったんですねえ」   人ガ ものト 申す     私は木村と申します。よろしくお願いいたします。
921[申し上げる]
  人ガ 人ニ ものヲ 申し上げる     そのことは私から先生に申し上げました。     ありがとうございました。心からお礼を申し上げます。     私が何度も御注意を申し上げたのですが、お聞き入れくださいませんでした。   人ガ 人ニ 文ト/文ヲ 申し上げる     計画が失敗に終わったことを申し上げると、大層御立腹の御様子でした。     無理はおやめくださるよう、重ねて申し上げました。
922[おっしゃる]
  人ガ ものヲ/文ト/文ヨウニ/文カ(ドウカ)(ヲ) 仰る     明日は来なくていいとおっしゃいました。     この部屋も掃除するようにおっしゃったので、参りました。     この荷物をどうなさるのかはおっしゃいませんでした。     実験を続けるかどうかは明日おっしゃるそうです。     すみません。今、なんとおっしゃいましたか。     この問題についてどうおっしゃるかはわかりません。     ご自分のことをいろいろとおっしゃいました。     山中様とおっしゃるお方がお見えです。     そのようにおっしゃられると、こちらとしては反論しようがありません。   ▽「言う」の尊敬語
923[訴える]
  人ガ 人ニ ものを 訴える     親・友人・医者・教師・学校・警察・裁判所・政府・国に 訴える     事実・真実・現状・実情・悲惨さ・苦しみ・悲しみ・苦痛を 訴える     実験の問題点・人権の大切さ・役所の無責任さを 訴える     問題の緊急性・必要性・重要性を 世論に訴える         赤ちゃんは何かを母親に訴えて泣いているように見えた。   人ガ 人ヲ ものニ 訴える     女性社員が上司をセクハラで裁判所に訴えた  警察・検察に   人ガ ものニ 訴える     力・腕力・暴力・非常手段・強硬手段・最後の手段に 訴える     裁判に訴える   人ガ 人ニ 文ト 訴える     この条例は憲法違反だと裁判所に訴えた。     医者に歯が痛くてたまらないと訴えた。     工場から出る悪臭を何とかしてほしいと市役所に訴えた。
924[さえぎる]
  人・ものガ ものヲ さえぎる     厚いカーテンが日の光を遮っている 手・サングラスで強い日差しを     バリケードが道を  柵が行く手を  ダムが川の流れを     防音ガラスが騒音を   霧が視界を   垣根が人の目を     人の話をさえぎって質問する 警備員にさえぎられて中には入れなかった
925[くじく]
  人ガ ものヲ 挫く     転んで足を挫く   足首・手首を     人のやる気を挫く  気持ち・勢いを     夢・希望・望みを      敵の攻撃を      相手の出鼻を挫く  出鼻を挫かれる     弱きを助け、強きを挫く
926[しく]
  人ガ ものヲ 所ニ 敷く    箱の下に紙を敷く  布団・座布団を敷く  シーツ・敷布を    床にじゅうたん・カーペットを  畳を敷いた部屋    小道に砂利を  池の底に小石を  花瓶の下に布を     町の中央に鉄道を敷く  レールを  海底にケーブルを     軍事政権が戒厳令をしく  首都・都市に  軍政を敷く   慣用表現    尻(の下)に敷く(妻が夫を)   
927[はずむ]
[はずむ]   ものガ 弾む    ボールが壁に当たって弾んだ  このベッドはよく弾む    走ってきたので息が弾んでいる      彼女はよほどうれしいのか、声が弾んでいる  心・胸の弾む思い    夕べは話が弾んで、夜中まで話していた    ボーイ・ウエイターにチップを弾む  芸人に祝儀を  勝者に賞金を
928[腫れる]
  ものガ 腫れる     目・顔・肩・腕・足の甲が 腫れている     虫に刺されたところが赤く腫れている
929[腫らす]
  人ガ ものヲ 腫らす     彼女は目を赤く腫らしていた。泣いていたらしい。     歯茎を腫らしている
930[こぐ]
  人ガ ものヲ 漕ぐ     ボートをこぐ   船・ブランコ・自転車をこぐ     彼女とボートに乗ったら、1時間ずっと漕がされた。
931[たたく]
  人ガ ものヲ 叩く     手でドアをどんどん叩く   ばちで太鼓を  棒で犬を     手を叩いて喜ぶ       ゴリラが両手で胸を叩いている   親が子供のしりを叩く     肉を包丁で叩いてやわらかくする  鐘を叩いて祈りをあげる     後ろから肩をたたかれた     大きな口を叩くな   むだぐち・へらずぐちを     1位のチームが2位のチームを叩いた     首相の言動が新聞で叩かれている  
932[におう]
  ものガ におう     台所のごみが臭う  ガスが  犬のフンが   何かが臭う     大きな花びんいっぱいの花が部屋全体に匂っている     焼き魚の匂いが二階にまで匂っている
933[はぶく]
  人ガ ものヲ 省く     説明を省く   歩く時間・みんなに知らせる手間を  手・人手を     細かい点を省いて説明する   ことばを省く  注を省く     真ん中を省いて、最初と最後だけもう一度練習しよう
934[盛る]
  人ガ ものニ ものヲ 盛る      ご飯を茶碗に盛る  庭の真ん中に土を盛って高くした     かごに果物を盛る      契約に特約事項を盛る     王に毒を盛る    眠り薬を一服盛る
935[ささえる]
  人・ものガ 人・ものヲ 支える     棒で倒れそうな木を支える  両手で病人を支える     看護婦に支えられて歩く   松葉杖で体を支えている     柱が天井を   川の水を堤防が     夫婦が大家族を  一家の暮らしを支える  動物たちの命を支える森     みんなの協力が会を支えている  熱意・声援が  夫の愛が私を     信仰が彼を  師の言葉が彼女の研究を  ファンの応援がチームを     
936[吐く]
  人・ものガ ものヲ 吐く    気持ちが悪くなって食べたものを吐いた  赤ちゃんがミルクを    病気で血を吐く   洗面器・ポリ袋に    道につば・痰をはく   息を吸って、とめて、はい、息を吐いて      貝が砂を      大きく息を吐いた  おぼれて助けられた子供が水を吐いた    火山が噴火口から・汽車が煙突から 煙を吐いている    弱音・本音を吐く  暴言を    
937[はやる]
  ものガ    歌・音楽・CM・服・スカート・この色・こういうデザインが はやる    ゲーム・新しいスポーツ・珍しいペンダントが     やっと忘れた歌がもう一度はやる    かぜ・インフルエンザ・怖い伝染病が はやっている    この店は最近はやっているらしい   文ガ      ハムスターを飼うのがはやっている     子供を預けて夫婦で食事に行くのがはやりだした 
938[招く]
  人ガ 人ヲ ものニ 招く     手で人を招く     友達を家に招く   パーティーに  結婚式に招かれる  夕食に     有名人を学校に招いて、講演をしてもらう   ものガ ものヲ 招く     油断が大事故を招く  不注意・わき見運転が  惨事・不幸・重大な結果を     あいまいな返答が人々の疑惑を招いた   不況・インフレを招く     誤解を招くような言い方をするな
939[いたす]
  人ガ ものヲ いたす    ガス器具の検査をいたします     その作業は私が致しました       係りのものが御案内を致しますので、お待ちください     遠く離れた家族に思いを致す     最大限の努力を致す所存です     すべて私の不徳の致すところでございます
940[いらっしゃる]
  人ガ (所カラ) 所ニ/へ いらっしゃる     どちらへいらっしゃいますか?     先ほど、田中様がいらっしゃいました。   所ニ 人ガ いらっしゃる     校長先生はどちらにいらっしゃいますか。   △「いく・来る・いる」の敬語動詞    活用形に注意 「−ます」の形と命令形が特別      いらっしゃいます  いらっしゃい 
941[まいる]
  人ガ 所ニ/へ 参る     今すぐ参ります   私も御一緒に参ります        私が御集金に参りますので、お持ちいただかなくてけっこうです。     弟が私のところへ参りましたのは、それから三日後のことでした 私もあとから参る所存です   △「行く・来る」の謙譲語     墓に参る  お寺に   人ガ 人・ものニ 参る     この寒さには参るね     「どうだ、参ったか」「参りました!」     暑さに体が参ってきた     ことばが通じなくて参った   毎日忙しくて参る
942[めしあがる]
  人ガ ものヲ 召し上がる     何を召し上がりますか     どうぞ召し上がってください   △「食べる・飲む」の敬語動詞    「お〜になる」の形がよく使われる      何をお召し上がりになりますか      どうぞお召し上がりください
943[なやむ]
  人・ものガ ものニ/デ 悩む   卒業後の進路に/で 悩む   仕事のことで  恋愛問題で      孤独・赤字・持病に   物価高・材料不足・経営難に     そんなことで悩むな   つまらないことで   人ガ 文ヲ/ニ/デ 悩む         子どもの成績が悪いの/ことを 悩んでいた     行くべきかどうかに/で  行こうか、行くまいか、しばらく悩んだ   人ガ 文ト 悩む     まだ若いのに髪の毛が薄いと悩む     やっぱり自分でやるべきだったのかと     どうしたらいいのかと悩み続けた
944[すくう]
  人ガ 人・ものヲ (ものカラ)救う     貧しい人々を救う   貧困のどん底から 貧しい暮らしから     医者が病人(の命)を救う    絶体絶命の危機から     遭難者を沈みかけた船から       動物を絶滅の危機から救う        人々の温かいことばが彼を絶望から救った     金融機関の融資が会社を破産から救った      神の愛が人類を救う   この世を  信ずる者を  迷える者を
945[定める]
  人・ものガ ものヲ 定める     国が憲法を定める  法律・制度を  市が条例を  水質基準を     皇帝が新しいきまりを  皆がそれぞれの目標を  方針・狙い・態度を     学校・大学が規則を  会議の日取り・時間を  給与・税金を     その出会いが二人の運命を定めた   人・ものガ 人・ものト ものヲ 定める     隣国と条約を   人ガ ものヲ ものニ/ト 定める     月曜を出発の日と  新しい住まいを郊外に     公園を集合場所に   第二月曜日を祝日と      再試合を翌日3時からと   人ガ ものヲ 文ト/ヲ 定める     憲法で戦争を放棄することを定めている   軍隊を持たないと     
946[定まる]
  ものガ 定まる     方針が定まる  日時・場所・目標・狙い・態度・規則・法律・条令が     考えが定まらない   評価が  気持ち・決心・腰が  話の焦点が     定まった収入がない  評価の定まった古典作品
947[止す]
  人ガ ものヲ 止す   旅行をよす   計画を  今日の予定はみんな止して、ゆっくり休む     酒・タバコをよす   けんかはよしなさい  バカなことは止せ     眠れないといけないので、コーヒーはよしてココアにした     よせばいいのにすぐ手を出す  それはよしたほうがいい      いい加減によさないと怒るよ    人ガ 文ヲ 止す     人を悪く言うのはよしなさい   あいつに金を貸すのはよしたほうがいい     疲れるので、パートに行くのをよすことにした  ▽「やめる」のほうが一般的
948[ゆずる]
  人ガ 人ニ ものヲ 譲る     財産を子に譲る  お年寄りに席を  弟に本を  コンサートの切符を   相手に勝ちを譲る  王座・政権・社長の地位・首位の座を     権利を   遺産の取り分を弟に      野党に対して一歩も譲るべきではない     百歩譲ってあなたの意見を認めても、やるべきことは変わらない     高価な品を安く譲ってもらった   1億円積まれてもこの絵は譲れない    人ガ ものヲ ものニ 譲る     この点の議論は次回に譲ることにする   次の機会に
949[欠く]
  人ガ ものヲ 欠く     落として茶わんのふちを欠いてしまった     判断力・指導力・計画性・一貫性・思慮・見通し・まじめさを 欠いている     彼(のやること)は常識を欠いている      親戚・近所への義理を欠く     判断に決め手を欠く   ものガ ものヲ 欠く     あの人の話は具体性を欠いている  明確さを     映画の格闘シーンは迫力を欠いていた
95[欠ける]
  ものガ 欠ける   茶碗のふちが欠けている  端が欠ける      月が満月を過ぎて欠けてきた     全集の第5巻が欠けている   メンバーが1人欠けた    人・ものニ ものガ 欠ける     彼には判断力が欠けている  計画性・一貫性・柔軟性が      この計画に欠けているものは何か   具体性・バランス・見通しが    人・ものガ ものニ 欠ける     あの人は指導力・適応力に 欠ける   思慮・配慮に       この計画は具体性に欠ける
951[駆ける]
  人・ものガ 所へ 駆ける     子供がブランコへ駆けていく   ボールをくわえた犬が駆けてきた     大勢の人が広場のほうへかけていく   ▽「〜ていく・てくる」の形で使うことが多い
952[汲む]
  人ガ ものヲ ものニ 汲む     水をバケツに汲む   井戸・川から水を     子供たちの気持ちをくんで、捕まえたウサギを放してやった     古い友達と酒を酌む 
953[狂う]
  人・ものガ 狂う     体調・調子が狂う 順番・順序が  生活のリズムが狂っている 時計が      思わぬことで予定・計画・もくろみが       カンが狂う   暑くて気が狂いそうだ     人ガ ものニ 狂う     ギャンブルに狂う  恋に狂った男の悲劇   
954[剃る]
  人ガ ものヲ 剃る   毎朝ひげを剃る  頭を剃って坊さん・尼さんになった     かみそりであごを  床屋で顔をそってもらう
955[剃れる]
  ものガ 剃れる    このカミソリはよく剃れる。   しっかり剃れる3枚刃!   ▽「今朝、時間がなくてひげを剃れなかった」の「剃れる」は「剃る」の可能形
956[窺う]
  人ガ もの・所ヲ 窺う     ドアのすき間から中を窺った。  中の様子を     (相手の)顔色・出方を窺う   すき・好機・絶好の機会を窺う   可能・自発の形で         この作品からは、作者の並々ならぬ努力と意気込みがうかがえる。      苦渋・焦りが   苦労・進歩のあとが      自信のほどがうかがわれる 
957[うわまわる]
  ものガ ものヲ 上回る     物価の上昇率が収入の伸びを上回っている     今年の死者数は去年を上回った  前回を  記録を  期待・予想を     彼女のボーナスは夫のボーナスを20万円上回った。
958[卸す]
  人ガ ものヲ ものニ 卸す     問屋が品物を小売店に卸す     農家から作物を仕入れ、スーパーに卸す仕事をしている。  ▽辞書によっては「降ろす」などと一つにまとめる
959[かかわる]
  人・ものガ 人・ものニ かかわる     こんな問題にはかかわりたくない     あの男にはかかわらないほうがいい     つまらないことにかかわって、大事なことをおろそかにするな     命にかかわる病    人の一生にかかわる問題です       こんなことをしたら、私のプライドにかかわる   名誉にかかわるスキャンダル     こけんにかかわる
960[みまう]
  人ガ 人ヲ (所ニ)見舞う     病院に友達を見舞う   ▽名詞「見舞い」が使われる     病院へ 母の見舞いに行く/母を見舞いに行く    ▽受身の形は使われない     ?入院していたとき、友達に見舞われた      入院していたとき、友達が見舞いに来てくれた   ものガ 所ヲ 見舞う     九州は今年三度も台風に見舞われた   不幸・凶作に見舞われる     戦火に  大地震に  経済恐慌に   ▽受身の形でよく使われる
961[ゆすぐ]
  人ガ ものヲ ゆすぐ     甘いものを食べた後、口をゆすぐ     洗濯物をゆすぐ 
962[限る]
人ガ ものヲ 限る     参加者の範囲を限る   時間を限って入場者を入れる     プールを使える日は限られている     限られた予算で計画を実行する   限られた時間を有効に使う    人ガ ものヲ ものニ 限る    対象者を十歳以下の子供に限る   人数を百人以内に限る        受給者は日本国籍を有するものに限る     使用時間は2時から5時に限られている     人・ものガ ものニ 限る         三日間に限り、全品半額セールをする  夏は冷たいビールに限る     急いでいるときに限って、バスが遅れてくる     疲れたら寝るに限る   慣用表現 〜に限らない  〜とは限らない     困っているのは、低所得者層に限らない     問題はこれだけに限らない     強いものが勝つとは限らない
963[漬ける]
  人ガ ものを ものニ     大根を漬ける   たくわんをつける  白菜・梅の実を     ぬかみそを漬ける  ぬかみそに漬ける     洗濯物・汚れたシャツを 水に漬けておく     スイカをつめたい水に漬けておく     水に顔を漬けて目を開けなさい     顔を水に漬けないようにして泳ぐ
964[有する]
  人・ものガ ものヲ 有する     どんなものでも、それぞれ独特の価値を有する。     特殊な能力を有する者を集めてチームを作ろうと思う。       威力・関係・傾向・権利・生殺与奪の権・弾力・独自性・発言権・歴史を
965[横切る]
  人・ものガ ものヲ 横切る     道を横切る   道路・大通り・川・グラウンド・公園を      馬の群れが草原を横切って行った         目の前をとんぼが横切った     細長い池を横切って橋がかかっている
966[映える]
  ものガ ものニ 映える     山のもみじが夕日に映えて美しい     宿の窓から朝日に映える富士山を眺める     深紅の宝石が白い肌に映える
967[あえぐ]
  人ガ あえぐ        長い坂道を駆け上ってぜいぜいと喘いでいた   人・ものガ ものニ あえぐ      日本の製造業は不景気にあえいでいる     不況にあえぐ中小企業   民衆が重税にあえぐ      暑さ・息苦しさ・重さ・重荷・高熱・極貧・資金難・重責・生活苦・低支持率・      人手不足・貧苦・貧困・不況・不景気・不調に      苦しげに はあはあ ぜいぜい
968[あおぐ]
人ガ ものヲ 扇ぐ     すし飯をうちわでばたばたと扇いだ         母親は寝ている赤ん坊の顔を扇子で静かにあおいでいた     団扇・扇子を  襟・体・コンロ・背中・はだけた胸・飯を 煙を
969[あおる]
  人ガ ものヲ     けんかが始まると、「もっとやれ、いけー!」とあおるバカが必ずいる。   ものガ ものヲ     その音楽が彼女の不安感をあおった     強い風にあおられて、テントが倒れた。     怒り・危機感・興味・好奇心・購買欲・興奮・嫉妬心・焦燥感・憎悪を     競争心・憎しみ・闘志・反感・やきもち・欲情・ライバル意識を     噂・火勢・競争・景気・騒ぎ・相場・投機・マネーゲームを ▽「酒をあおる」は別の動詞
970[あからむ]
  ものガ 赤らむ     ちょっと酒が回って赤らんだ頬が色っぽい。     興奮して顔がほんのりと赤らんだ。     まぶた・目・実が  かすかに ほのかに
971[あからめる]
  人ガ ものヲ 赤らめる        彼は急に顔を赤らめた。       彼女は何を思い出したのか、頬を赤らめてうつむいた。     さっと ぽっと 心なしか 心持ち
972[あがる]
 人ガ ものヲ あがる   どうぞ遠慮なくお上がり下さい。(食べる)   何かお上がりになりませんか。
973[あざける]
  人ガ 人・ものヲ (ものト)あざける     人々に大うそつきとあざけられながらも、自分の信念を曲げなかった。     彼は自らをあざけるようなことを言うのが癖だ。     人を能なしとあざけるあいつもまあ、能なしだね。じゃ、俺も?     臆病・夫・自分自身・無能を
974[あざむく]
 人ガ 人ヲ 欺く     無能なふりをして世間を欺いていたつもりだったが、本当に無能になってしまった。     敵を欺き、味方すらも欺いて、秘密の作戦を進めた。     この人だけはと信じていた人に欺かれた。     相手・お上・国民・自分・世間・大衆・妻・読者・人目・耳・友人・良心を     敵・世間の目を  巧みに 言葉巧みに 
975[あさる]
  人ガ ものヲ あさる     何か食べるものがないかと台所をあさった。     資料をあさって問題解決のカギを探した。     市長に取り入って利権をあさろうとする業者たちが今日も市役所に現れた。     衣類・餌・獲物・残飯・食料・掘り出し物を 押し入れ・ゴミ箱・冷蔵庫を
976[あしらう]
  人ガ 人・ものヲ あしらう       ベテランの店員がうるさい客をうまくあしらって追い出した。     今度こそ勝とうと勢い込んで向かっていったが、先輩に見事にあしらわれた。     ああいう連中は適当にあしらっておけばいい。どうせ大したことはできない。     鼻で 鼻の先で 巧みに 軽く 冷たく   人ガ ものニ ものヲ あしらう     着物の袖に菊の花模様をあしらってみた。     石・色・梅・花・フリル・ブローチ・宝石を 
977[あたいする]
  人・ものガ ものニ 値する     注目に値する新人が現れた。     受賞に値する業績だ。     この学生の行為は退学に値する。     一見・一読・語る・鑑賞・傾聴・軽蔑・称賛・信頼・推奨・住む・尊敬する・退学     ・同情・追放・特筆・問責決議に
978[あぶる]
  人ガ ものヲ あぶる       弱火でスルメをあぶった。     中に入ると、昔ながらのだるまストーブで手をあぶった。     肉・昆布・切り餅・手先・足先を  火に/で
979[あまえる]
  人ガ 人・ものニ 甘える     まわりの人の優しさについ甘えて、自分で苦労することを避けてきた。     いつまでも親に甘えているな。早く一人立ちしろ!     では、ご厚意に甘えさせていただきまして、この部屋を使わせていただきます。     男・親・親切・人の情け・好意に  つい 気やすく
980[あまやかす]
  人ガ 人ヲ 甘やかす     子供を甘やかしてはいけない。甘やかすと、まともな大人にならない。     自分で自分を甘やかすことのないように。常に、自分に厳しく。     甘やかされて育ったので、一人では何もできない人間になってしまった。     一人っ子・娘・学生を
981[あゆむ]
  人ガ ものヲ 歩む     彼女はエリートコースをまっすぐに歩んできて、ついにトップに上り詰めた。     私は誰に何と言われようと、自分が選んだこの道を歩んでいくつもりだ。     這えば立て、立てば歩めの親心。     王道・出世街道・出世コースを  苦難の道を
982[ありふれる]
  ものガ ありふれる     そんな事件は世の中にありふれている。珍しいことでないと、ニュースにならない。     ありふれた表現に満ちた、ありふれた文章だ。しかし、こういう物を読者は好むのだ  ろう。     ありふれた出会いから、ありふれた恋をして、ありふれた結婚をし、ありふれた離婚     をした。さて、ありふれた再婚ができるだろうか。     ありふれた言い方・回答・関係・形容・現象・光景・事件・話・物・文句・例
983[合わす]
 人ガ ものヲ ものト/ニ 合わす  (=あわせる)     そっちの端を、こっちの端に合わして下さい。     少しは相手に合わさないと、人間関係はうまく行きません。
984[会わす]
  人ガ 人ヲ ものニ 会わす・遭わす      あいつを痛い目に遭わしてやれ。     まったくひどい目に遭わされた。     危ない・つらい・半殺しの目に
985[あわれむ]
  人ガ 人・ものヲ 哀れむ・憐れむ        人を哀れむというのは、無意識に自分が上位に立っているということだ。       人々は彼(の孤独)を哀れんだ。     人に哀れまれるようになったらおしまいだよ。     貧しい子ども・醜態・同僚・人間・人の身の上を 哀れむような眼差し
986[あんじる]
  人ガ 人・ものヲ 案じる     母親は留学した娘のことをいつも案じている。     子供の将来が案じられる。     国の未来を真剣に案じる政治家はいないのか。     コーチはハーフタイムに一計を案じ、選手たちにそれを伝えた。     夫の身・体・雲行き・空模様・天気・なりゆき・病状・身の上・未来・行く末を     奇策・妙手を  案じるには及ばない
987[いたがる]
人ガ 痛がる     転んだ子どもは痛がって大きな声で泣いた。   大げさに痛がってみたが、誰も同情してくれなかった。ふだんの行いが大切だ。
988[悼む]
 人ガ 人ヲ 悼む   若くして亡くなった彼を悼んで、多くの友人が集まった。   毎年8月、日本は戦死者を悼む暑い夏が来る。     犠牲者・故人・死者・早すぎる死を
989[痛める]
   人ガ ものヲ      優勝候補の選手が足を痛めて県大会を欠場した。   あのころは生活経費をいかにして節約するか、日夜頭を痛めていた。   自分のおなかを痛めた子をかわいいと思わない母親がいるでしょうか。(=産む)     足首・脇腹・体・肩・首・腰・神経を  (子どもが)小さな胸を
990[炒める]
  人ガ ものヲ   残ったごはんを炒めて食べた。   肉と野菜を油で炒め、スープを作って夕食の出来上がり。     ほうれん草・ベーコン・野菜・レバーを
991[至る]
ものガ ものニ 至る  現在の状況に至った経緯を説明します。   こんなひどい事態に至った責任は、すべて首相にある。   5年前に今の職場に着任し、現在に至っています。   「至大阪」というのは、地図の略した書き方で「大阪に至る」という意味だ。   あきらめ・意外な結末・解散・合意・殺害・実現の運び・深刻な事態・正常化     大事・敗戦・破局・破滅・犯人逮捕・離婚に  確信するに     ついには死を招くに  今日に  開戦にいたる経緯 死に至る病     細部に至るまで分析する   日の目を見るに至らない  至らぬ点は
992[煎る]
 人ガ ものヲ 煎る   昔は祖母がごまを煎っていたが、今は「煎りごま」というのを売っている。
993[浮かれる]
 人・ものガ (ものニ) 浮かれる   待ちに待った彼女からの手紙が来て、彼は浮かれている。   その話を聞いてからは、心が浮かれてしまって勉強が手に着かない。   今の社会はマネーゲームに浮かれて、地道な産業を忘れているのではないか。     気持ちが浮かれている  花見・喜びに  年がいもなく
994[うけたまわる]
 人ガ (人カラ) ものヲ 承る   田中様、お待たせいたしました。ご用件を承ります。   仰せの件、確かに承りました。明日、係りの者を伺わせます。      お名前はかねがね承っております。     意見・お言葉・お話・御用を   じきじきに しかと ありがたく
995[うずくまる]
 人ガ 所ニ うずくまる   急にその場にうずくまって、苦しそうな顔をした。   暗い木陰に人影がうずくまっていた。    猫・酔っぱらいが  足元・岩陰・草むら・ドアの前・道端・床・雪の中に
996[薄まる]
 ものガ 薄まる   水を足すと、だんだん色が薄まってきた。   時間がたつにつれて、その時の感動が薄まっていくのはしかたがないことだった。
997[薄める]
 人ガ ものヲ 薄める   そばつゆの味が濃いので、お湯を足して薄めた。   色を薄めすぎた。もう少し濃いほうがバランスがいいだろう。
998[うつむく]
人ガ うつむく   彼はうつむいたまま、何も言わなかった。   うつむいてばかりいないで、何か言いなさい。   うつむいて歩かずに、顔を上げて歩きなさい。     悲しそうに 寂しそうに 恥ずかしそうに しょんぼりと
999[うなずく]
人ガ ものニ うなずく     「大丈夫?」「うん!」母親の言葉に子どもは元気よくうなずいた。   警官の質問に、容疑者は力なくうなずいた。       説明・問い・申し出に     元気なく はっきりと うっかり つい     無言で あいまいに 横柄に かすかに しきりに 無邪気に 小さく
1000[うなる]
ものガ うなる   「ウーー」犬は私を見て、低い声でうなった。   午後になると風は一層強さを増し、うなるような音を立てた。     エンジン・モーターが  ごうごうと   金がうなるほどある     (義太夫・浪曲を)
1001[うぬぼれる]
人ガ (文ト) うぬぼれる       あいつはダメだね。うぬぼれているから、自分の欠点が見えていない。   自分は美人だとうぬぼれているのがはっきり顔にでているからイヤな感じだ。   うぬぼれるのもいい加減にしろ。(=うぬぼれるな)
1002[うねる]
 ものガ うねる   緩やかにうねる丘がどこまでも連なっている田園風景だ。   台風が近づいてきて、海の面が大きくうねっている。     大波・大蛇・水面・人の流れ・道が  波のように 
1003[うらがえす]
人ガ ものヲ 裏返す     魚を焼く時は、裏返すタイミングが難しい。   お札を裏返してみたら、真っ白だった。ニセ札だ!   自分の座布団を人に勧める時は、裏返してから勧めるのが礼儀だ。     カード・壁の絵・髪・写真・封筒・名刺・まぶたを
1004[うらがえる]
 ものガ 裏返る   裏返るとなかなか起きあがれない虫がいる。そういう虫でよく遊んだ。   緊張して声が裏がえってしまった。     シャツ・船が
1005[うろつく]
人・動物ガ 所ヲ うろつく      毎晩変な男があたりをうろついていると思ったら、近所のおじさんが見回りをして   たんだそうだ。   動物園のトラが、おりの中をうろついている。     野良猫・野良犬・怪しい男が  家の周り・近所・周囲・付近・周辺・森を
1006[老いる]
 人ガ 老いる   人間は老いてくると、若者をうらやむ気持が出てくるので、口が悪くなる。   なすこともなく老いていくのは悲しい。   老いては子に従えというが、その子が何とも頼りない。     老いた父・体
1007[遅らす]
 人ガ ものヲ 遅らす   出勤時間を30分遅らすと、ずいぶん楽になる。   時計の針をちょっと遅らして、のんびり生きていこう。    婚期を遅らして、この年になってしまった。    手続き・返事・予定を   大幅に 
1008[おだてる]
人ガ 人ヲ おだてる   人に何かを頼みたい時は、ちょっとおだてるといい。   人に何かをさせようという時、「豚もおだてりゃ木に登る」というひどい表現がある   おだてられると、ついいい気持ちになってしまう。     人・学生・子どもを  遠回しに  おだてやすい
1009[訪れる]
人ガ 所/人ヲ 訪れる     私は何度かその島を訪れたことがある。   訪れる人もない山の中に、一軒の家がある。     故郷・親戚・知人・友人宅・病室・ホームページを   ものガ ものニ 訪れる   二人の生活に平和な日々が訪れたのは、それから十年後のことだった。   不運を嘆いていた僕に、ついにチャンスが訪れたのだ。   今年は例年より寒さが訪れるのが遅くなるようです。     暗黒・機会・危機・決定的な瞬間・幸運・寒さ・新緑の季節・成功・静寂・     チャンス・沈黙・天気・眠り・破局・不幸・不慮の死・平安・平穏・平和・     夕闇・夜明け・新年・冬・春が   死が  知人・友人・客が     挨拶・取材・調査に 正式に  遠路はるばる  しげしげ 連日 
1010[おびえる]
人ガ ものニ おびえる   子どもは何かにおびえているようだった。   昔の人々は、日食を悪いことの前兆だと考え、ひどくおびえたそうだ。     犬・住人・住民が  悪夢・異変・恐怖・弾圧・罪の意識・犯人の報復に     物音・死の影・不吉な予感に  脅えた目 脅えたように辺りを見回す
1011[お目にかかる]
 人ガ 人ニ お目にかかる   はじめてお目にかかります。斎藤ともうします。   その方には、一度だけお目にかかったことがございます。
1012[重んじる]
人ガ 人・ものヲ 重んじる      今の社会で、もっとも重んじるべきものは、個人の生命と人権である。   最近は、年長者の知恵が重んじられなくなっている。     意見・外聞・格式・慣習・経験・形式・個性・事実・実利・自由・人命・責任     世間体・体面・秩序・道義・名・年功序列・品格・誇り・名誉・礼儀を     量より質を
1013[居る]
 人・ものガ 所ニ おる   母は2階におります。   どんな集団にもバカなやつの一人や二人は居るものだ。
1014[織る]
 人ガ ものヲ 織る   ここはこの地方特産のじゅうたんを織る工場です。   布を織る仕事をしていた娘たちがこの国の産業を支えていたのです。
1015[かさばる]
 ものガ かさばる   帰省の帰りはもらったおみやげがかさばって、混んだ列車の中で大変だった。   家電を買うと、箱がゴミにしてもかさばるのでちょっと困る。     荷物・包み・経費が 
1016[かしげる]
人ガ ものヲ かしげる     「おかしいなあ」と言いながら、彼はしきりに首をかしげていた。   雨の日に人とすれ違うとき、傘をちょっとかしげるだけで気持ちよく通れる。     頭・体・小首を  軽く 
1017[かしこまる]
人ガ かしこまる   偉い人の前だからと言って、そんなにかしこまらないでいいんだよ。   新入社員は、おおぜいの前で神妙にかしこまってあいさつをした。   彼はいつになくかしこまった表情で部屋から出てきた。
1018[かすむ]
 ものガ かすむ   海に出てしばらくすると、目的地の島が霞んで見えた。   朝もやの中に、高層ビル街がぼんやりと霞んでいる。   転んだときに頭を強く打ったらしく、だんだんと意識が霞んできた。     頭・目が  字・視界・姿・遠く・目の前・風景が  ぼうっと
1019[かすめる]
ものガ ものヲ かすめる      ツバメが軒をかすめて飛び去った。   不正を働こうかという考えが、チラッと頭をかすめたが、あわてて打ち消した。     疑いが胸の奥を 黒い影・記憶・疑惑・疑念・危惧・後悔・不安・予感が     ボールが目の前を  頭上・視野・鼻先・耳・屋根を
1020[かする]
 ものガ ものヲ かする   打球は外野手のグラブをかすって客席に飛び込んだ。逆転ホームランだ。   弾丸がほとんど私の肩をかすって飛んでいった。
1021[かたちづくる]
ものガ ものヲ 形作る   生物の身体は、一つ一つの部分が密接に関係し合って、全体を形作っています。   多くの民族が集まって一つの複合的な社会を形作っている。   選ばれた言葉の一つ一つがしっかりとイメージを形作り、一編の詩全体でさわやか   情景を浮かび上がらせています。      外形・社会・人生・生活・世界・体系・多様性・伝統・土台・基礎を
1022[かつぐ]
人ガ (ものニ) ものヲ 担ぐ      人生は、背中に重い荷物を担いで坂道を歩くようなものだ。     科学万能の現代でも、縁起を担ぐ人はまだまだ多いようで、大安の日に結婚したがる   単純に言われたことを信じていた私は、どうやら担がれたらしい。     獲物・カゴ・包み・鉄砲・箱・袋・旗・材木・死体・リュックを  片棒を
1023[かなえる]
 人・ものガ ものヲ かなえる   あの人なら私の願いを叶えてくれそうだ。   我々の要求がかなえられないなら、ストに突入せざるを得ない。     人々の思い・期待・希望・望み・夢を 要求通りに  条件をかなえていない
1024[かびる]
ものガ かびる   押し入れの奥は、風が通らないので、どうしても物がかびやすい。   かびたようなチーズを食べるのは、どうも苦手だ。     古くさい、かびたような思想
1025[かぶれる]
人ガ ものニ かぶれる     うるしにかぶれるとひどいことになるらしい。   若い者はとかく、新しく、過激な思想にかぶれやすい。     皮膚が うるしに 外国文化・思想・迷信に 
1026[かまう]
 人ガ 人・ものニ/ヲ かまう   忙しくて子どもにかまっているひまがなく、ちょっとかわいそうな気がします。   服装にかまっている余裕がないので、いつも同じような格好で出かけています。   そんな細かいことはかまわなくていいから、要点だけをしっかり押さえておきなさい   帰りが遅く、犬をかまってやれない。     身の回りのことに/を かまわない  いちいちかまっている暇はない
1027[からかう]
人ガ 人ヲ からかう   たとえ幼児でも、からかってはいけない。心に傷が残る。     女の子をからかうと、あとでひどい目にあうよ。   あいつ、ちょっとからかってやろうか。    相手・田舎者・大人・親・子供・先生・他人の愚・信仰を 意地悪く しつこく
1028[かろんじる]
人ガ 人・ものヲ 軽んじる    小さな誤りを軽んじていると、それが大きな誤りを引き起こすのだ。   この国では、ルールというものが軽んじられている。    命・意味・教え・男・神・作者・死・政策論争・発見者・法律を 人に〜れる
1029[かわす]
 人ガ ものヲ かわす   ボールが飛んできたのを危うくかわした。   相手のパンチをかわし、逆にあごに一発お見舞いしてやった。   野党の追及をのらりくらりとかわしたのはいいが、国民の評価は最低だった。
1030[きずつく]
 もの・人ガ 傷つく   猟師に追われたライオンは、傷ついた体を木陰で休めた。 人ガ ものニ 傷つく     彼は彼女のその言葉にひどく傷ついたようだった。    イメージ・心・自尊心・神経・魂・誇りが ずたずたに ひどく 深く 〜やすい
1031[きそう]
人ガ 人ト もの/文ヲ 競う   私は田中と計算の速さを競ったが、いつも負けていた。   兄とキムチをどれだけ食べられるか競った。あとで二人とも腹をこわした。    明るさ・一ニを・腕・面白さ・回数・勝ち負け・健脚・順位・勝敗・技・成果を
1032[きどる]
人ガ 気取る   この女優はどうも好きになれないね。気取っているんだもの。   その男は気取って言った。「わたくしにやらせていただけないでしょうか」    革命家・芸術家・正義の味方・文学青年・レディーを 精一杯 〜た表現・挨拶
1033[きわまる]
 ものガ きわまる   裏取引の発覚で、社長は進退窮まった。         強盗の手口が大胆きわまりない。    寂しさ・乱行が    危険・凶悪・大胆・単純・破廉恥・不合理・無礼・無責任・平凡 きわまりない
1034[くすぐる]
 人ガ (人の)ものヲ くすぐる   赤ん坊の足の裏をくすぐって遊んでいた。   男の自尊心をくすぐるような言葉を上手に使う女性が時々いる。    足・のど・背中・脇の下を  プライド・うぬぼれ・母性本能を
1035[くたびれる]
人ガ くたびれる   こんなに暑いと、何もしなくてもくたびれる。   「くたびれたー」家に入るなり、こう言う娘に恋人はいるのだろうか。    足・腕・体・口が 仕事・人生に さすがに へとへとに いい加減 〜た格好 
1036[くっつく]
ものガ ものニ/ト くっつく   泥がべったりとスカートにくっついてしまった。   両面がぴったりとくっついていて、離れない。   眠くて眠くて、上下のまぶたがくっつきそうになる。
1037[くつろぐ]
人ガ くつろぐ   涼しい部屋でのんびりくつろいでいると、夏休みの宿題を忘れてしまいそうだ。   だれもがゆっくりくつろげる空間を目指し、新しいリゾートを提案します!    気分・心・座が 心から 職休みに 部屋・ソファーに ゆったり すっかり    〜た 会話・格好・口調・姿勢・話・表情・雰囲気  人・気持を〜せる
1038[くどく]
人ガ 人ヲ 口説く   あの子、かわいいね。口説いてみようか。     会長に口説かれて、大会委員長を任されることになった。    親父・女の子・人妻を 本気で 強引に 巧みに 泣いて 客にくどかれる    新車を買うように
1039[くやしがる]
人ガ もの・文ヲ 悔しがる   どうして負けてしまったのかと、子どもたちは悔しがっていた。   何とかあいつをやっつけて、悔しがらせたい。    死ぬほど 泣いて 歯軋りして 地団駄踏んで
1040[くるむ]
人ガ ものヲ (ものニ・ものデ) くるむ   はだかの赤ん坊をバスタオルでくるんで抱き上げた。   白いモチをあんにくるんだ甘いお菓子       足・頭・体・死体を  布団・タオルを ラップで  紙・ハンカチに
1041[くわえる]
人・動物ガ ものヲ (口に) くわえる   犬が「ワン!」とほえると、口にくわえていた骨が水に落ちた。   老人はパイプを口にくわえると、白い煙を口から大きく吐き出した。   親猫が子猫を口にくわえて床下に入っていった。   うまいもうけ話が目の前にあるのに、指をくわえて見ているしかないなんて。
1042[けなす]
人ガ 人・ものヲ けなす   あんまり人のことをけなすと、いつか自分に戻ってくるよ。   私の作品をひどい言葉でけなされて、このまま黙っていることはできません。   その客は料理の味をさんざんけなしたあと、偉そうな態度で食堂から出て行った。     他人・センス・日本を  ぼろくそに くそみそに
1043[こいする]
人ガ 人ヲ 恋する   あの人、恋しているんじゃない? 最近、うきうきしているよ。   人を恋するものは、また人に恋せられたいと思う。   命短し 恋せよ乙女  ☆「人ヲ恋する」「人ニ恋をする」?    恋に恋する
1044[こう乞]
人ガ 人ニ ものヲ 乞う   以上が協会の設立の趣旨です。皆様方の賛同を乞う次第です。       乞うご期待!   案内・一読・おいで・往診・教え・許可・賛同・助力・助け・同情・猶予・許しを
1045[こうじる]
 人ガ ものヲ 講じる   将来起こりうる大地震に対して、どのような対策が講じられているのか。   こうなったら強硬手段を講じざるをえない。    手だて・一計・策略・善後策・備え・万全の策・予防措置・あらゆる手段を
1046[こごえる]
人・ものガ 凍える   雪山で道に迷い、ひどい寒さで体が凍え、動けなくなっていた。   身も心も凍えるような寒さだった。   記録にない異常気象のため、多くの動物が凍えて死んだ。
1047[こころえる]
 人ガ ものヲ 心得る   彼はまだ若かったが、組織の中での自分の役割を心得て、うまくふるまっていた。   あんな叱り方では子供は反省しない。教師はその辺のことを心得ているべきだ。    エチケット・機微・基本・効果・こつ・事情・つぼ・道理・分別・マナーを
1048[こころざす]
人ガ ものヲ 志す   人間は、志すものがあると、多少の苦しさは絶えることができるものだ。   子どもの頃は科学者を志していたのですが、今はジャーナリストを目指しています。    医者・芸術家・弁護士・学問・研究・困難な道・進学・大学院を
1049[こじれる]
 ものガ こじれる   おだやかに離婚するはずだったが、だんだん話がこじれ、裁判になってしまった。   交渉はこじれにこじれ、ほとんどけんか別れのような状態で終わった。    かぜ・関係・気持・話し合い・問題・やりとりが  二人の仲が
1050[ことづける]
人ガ 人ニ ものヲ 言付ける   明日の会議の予定を会長の秘書に言付けておいた。    庶務課長に電話したが、出かけていたので係長に用事をことづけた。      手紙・伝言・封筒・弁当・名刺を 人に
1051[こなす]
 人ガ ものヲ こなす   仕事を上手にこなすには、一人一人の能力はもちろんだが、人間関係が大切だ。   ノルマをこなすだけで毎日精一杯だ。    課題・激務・雑用・実務・スケジュール・日程・役割を 内容を 数を    自力で・必死で・上手に・短時間に・着実に・無事に・次々に・きちんと
1052[こねる]
人ガ ものヲ こねる   小麦粉をよくこねてパン生地を作る。   昔、私がやったように子供たちが泥をこねて遊んでいる。   そんな理屈をこねていないで、さっさと仕事をしろ。     壁土・粉・小麦粉・コンクリート・団子・土・泥を 理屈を 水で 足で
1053[こらえる]
人ガ ものヲ/文のヲ こらえる   この部屋、寒いですけど、ちょっとこらえて下さい。じき、暖かくなります。   のどの渇きをこらえて、砂漠を歩き続けた。    注射をされたとき、子供は泣くのを懸命にこらえていた。     怒り・痛さ・痛み・おう吐感・おかしさ・悲しみ・恐怖・空腹・苦痛・屈辱・     悔しさ・苦しさ・嫌悪感・激痛・恐さ・寂しさ・寒さ・小便・睡魔・頭痛・咳     ・涙・尿意・眠気・乾き・吐き気・不安・腹痛・発作・誘惑・欲望・笑いを     懸命に 必死に かろうじて ぐっと なんとか やっと 歯を食いしばって
1054[ころげる]
人・ものガ 所ニ 転げる    子供が石につまづいて転げた。    ボールが芝生の上を転げていく。 (転がって)     空き瓶・ボールが 斜面・畳の上を  〜ように駆け下りる・部屋を出る
1055[こわばる]
人・ものガ こわばる   昨日ハイキングへ行ったので、今日は足の筋肉がこわばっている。   ずっと緊張して立っていたので、体がこわばってしまった。   会社の説明を聞いていた遺族は、怒りに表情をこわばらせていた。     足・腕・顔・肩・体・体中・筋肉・全身・頬・指先が 笑顔・気持・心が     表情が 怒り・緊張感・屈辱感に 〜らせる 緊張に体を 〜た表情・微笑
1056[さえずる]
 ものガ さえずる   空は青く晴れ、小鳥がさえずっていて、気持ちのいい朝だ。   かごの中のカナリアがさえずっているのを聞いていると、気持ちが落ちつく。
1057[さする]
 人ガ ものヲ さする   ベンチに腰掛けたおばあさんがしきりにひざをさすっていた。   歩いていると急に腰が痛くなり、立ち止まってさすっていたら楽になった。年は取   たくないものだ。   足・足腰・腕・体・首のあたり・腰・ひざ・太股を
1058[さぼる]
人ガ ものヲ さぼる     こら! 掃除当番をさぼるな!   大学生の時、授業をさぼって芝生でおしゃべりするのが楽しかった。   中学の時、掃除当番をどうやってさぼるかを毎日考え、考える力が付いた。 :集まり・会社・学校・稽古・研究・仕事・授業・掃除当番を 適当に    さぼってばかりいる
1059[さまよう]
 人ガ 所ヲ さまよう   山の中で道に迷い、あちこちをさまよった。   仕事も家も失い、路頭をさまよう身となった。     海辺・荒野・山野・死線・ジャングル・生死の境・大陸・日本中を 異国に
1060[さらう攫]
 人ガ 人・ものヲ さらう   子供をさらって海外に売り飛ばす犯罪組織が警察に摘発された。   予想もしていなかったチームに優勝をさらわれた。    浮動票・有り金をさらう  わなに足をさらわれる
1061[さらう浚]
 人ガ ものヲ さらう   どぶ川の底をさらってきれいな川にしてほしい。   容疑者の供述にしたがって井戸の底をさらってみると、凶器のナイフが見つかった。     川底・どぶを  土・落ち葉・雪・残り物を
1062[される]
人ガ ものヲ される    あきれ顔を いいカモに 意のままに 置き去りに お払い箱に 世間の物笑いに    なすがままに バカに 踏みつけに もみくちゃに 笑いものに たらい回しに    男に手込めに 目の敵に 銃弾で蜂の巣に 鼻つまみに 
1063[しおれる]
人・ものガ しおれる   雨の降らない日が長く続き、庭の草がしおれてきた。   この薬を花瓶に少し入れておくと、花がなかなかしおれないんだって。   :草・心・花・葉・人が  しょんぼりと
1064[しかける]
 人ガ ものヲ 仕掛ける   狐を捕まえようとわなを仕掛けた。   戦いを有利に進めようと、先制攻撃を仕掛けた。    餌を 議論・決戦・戦いを 盗聴器を
1065[しきる]
 人ガ ものヲ 仕切る   大きな部屋を障子で仕切って使う。   事務所を二つに仕切って、片方を会議用のスペースにした。   彼女は宴会を仕切るのが好きで、いつも中央で楽しそうにしている。    パーティ・座を  カーテン・ついたてで 
1066[しける]
 ものガ しける   海がしけている   しけた話をするな   湿気たせんべいをかじる   畳・海苔が
1067[したてる]
 人ガ ものヲ 仕立てる   知り合いの洋服屋さんに新しい背広を仕立ててもらった。     着物・スーツ・洋服を     子どもを一人前に仕立てる   恋のライバルを悪者に仕立てて、うまく彼女を射止めた。     病人に
1068[しつける]
 人ガ 人ヲ しつける   最近はきちんと子供をしつけることのできない親が増えている。   小さいころ厳しくしつけられたので、言葉遣いがしっかりしている。   (仕付けない仕事)
1069[しなびる]
ものガ しなびる   見かけはずいぶんしなびた漬け物だけど、これがおいしいんですよ。   うちのしなびた婆さんと桜を見に行った。     :才能・乳房・ミカン・野菜が  かさかさに 乾いて 〜手・レタス・老婆
1070[しぶる]
 人・ものガ ものヲ 渋る   彼は返事を渋ってなかなか「うん」と言わなかった。   国は支払いを渋っていたが、マスコミにたたかれて渋々支払いに応じた。    答え・貸し出し・承認・返答を
1071[しぼむ]
ものガ しぼむ   朝開いた花が、昼過ぎにはしぼんでしまった。花の命は短いねえ。   試験に落ちてしまい、私の夢はしぼんでしまった。   初めは意気込んでいた気持ちが、だんだんしぼんできて、ダメかなあと思い始めた。   :朝顔・怒り・意気込み・気持ち・空想・計画・心・魂・葉・花・風船・勇気が    小さく
1072[しゃがむ]
人・ものガ しゃがむ     道ばたにしゃがんでいた子どもに「どうしたの?」と聞いたら、「アリの巣」と指 した。   ウリの畑でしゃがんではいけない。ウリを盗もうとしていると思われるから。   しゃがむスタイルの和式トイレが少なくなってきた。私は和式が好きなんだけど。   :その場に そばに 土間・軒の下・墓の前・便器・道・道ばた・足下に
1073[しゃぶる]
 人ガ ものヲ しゃぶる   子供がおいしそうにアイスキャンデーをしゃぶっている。   赤ん坊が指をしゃぶっている。おいしいのかな?        あめ玉・親指を  犬が骨を
1074[しゃれる]
人・ものガ しゃれている   このバッグ、なかなかしゃれたデザインだね。   このレストラン、なかなかしゃれているね。入ってみようか。   お、見かけのわりに、しゃれたこと言うね。   :部屋の内装が〜ている 〜た味・オフィス・形・格好・スーツ・タッチ・デザイン    ・服・文章・まねをする・身なり・料理・レストラン 〜た構えの家・店
1075[称する]
人ガ ものヲ/文ト 称する   吉田君は自ら○○中学のエジソンを称していて、変な発明が好きだ。   うちの子は社会勉強と称してあちこちヒッチハイクして回っている。   社長は病気と称して会社を休み、盆栽の手入れに凝っているらしい。   :病気と 名人と  出張と称して旅行に行く
1076[しょげる]
人ガ しょげる   彼は最近何となくしょげている。どうしたんだろう。   兄は恋人に振られ、見ていて気の毒なくらいしょげている。   :意気地なく ばかに 見ていて気の毒なくらい 
1077[しりぞける]
人ガ 人・ものヲ 退ける      会社側は組合の要求を退けた。     裁判所は被告の訴えを退け、その書類を証拠として採用しなかった。   :訴え・介入・誘い・証言・頼み・申し出・誘惑・誘惑の言葉を  かたくなに
1078[しるす]
 人ガ ものニ ものヲ 記す   手帳に来月の会議の予定を記した。   ノートには実験のデータが克明に記されていた。     宛名・ありさま・沿革・業績・業務内容・経歴・経過・結果・事実・姓名を     歴史を簡潔に  事情を詳細に  説明を丁寧に
1079[すきとおる]
ものガ 透き通る   ガラスはなぜ透き通って見えるのでしょうか。   ほら、体が透き通った魚がいる。内臓が見えて面白いよ。   透き通るような白い肌に誘惑され、犯罪の道に入り込んでいった。   :身体・声・水が 透明に うっすらと ガラスのように  
1080[すくう掬]
 人ガ ものヲ すくう   お玉杓子で味噌汁をすくってお椀に入れた。   アイスクリームを一さじすくって、幼児に食べさせた。    上澄み・おかゆ・砂糖・スープ・雪を  金魚を  足を  バケツで 
1081[すすぐ]
人ガ ものヲ すすぐ     皿を洗ったあとは、洗剤をよくすすいで落として下さい。 皿を?   絵筆をすすがずに置いておいたら、絵の具が固まってしまった。   何度口をすすいでも、口の中がぬるぬるするような感じだ。   :足・絵筆・髪・グラス・コップ・杯・洗濯物・手ぬぐい・布を 口・口の中を
1082[すずむ]
人ガ すずむ   夏、河原で涼むのは情緒があっていいかと思ったら、蚊がいて大変!   暑い夏の午後、木陰で涼んで本でも読んでいると、夏休みだなあと思う。   :縁台・川端・木陰で  庭に出て
1083[すする]
人ガ ものヲ すする      寒いときに雑炊をすすると、本当に心がなごむ。   そばをすする音は、日本人が聞くとうまそうなだけだが、文化によってはとても下  に感じられるそうだ。   :甘酒・生き血・うどん・お茶・粥・コーヒー・雑炊・そば・鼻水・味噌汁を
1084[すまう]
人ガ 所ニ 住まう   彼は愛人を住まわせるために会社の近くに部屋を借りていた。      古い工場の横には労働者を住まわせるための粗末な小屋が並んでいた。   :小屋・土地・部屋に  〜わせる 女・家族・病人・労働者を
1085[すれる]
ものガ 擦れる   靴が合わないらしく、かかとが擦れて痛い。   カーペットの中央が擦れてしまって、色が薄れている。   こんな業界に長くいると、性格がすれてしまっていけない。   :絨毯・性格・股が  世の中に  すれた感覚
1086[せかす]
 人ガ 人・ものヲ せかす    文ように?   母はいつも私たちをせかして歩かせたので、私は子供にゆっくり歩かせたいと思う。   仕事をせかす電話が何度もかかってくる。その電話に出るために仕事が進まない。   せかされていい仕事ができるわけがない。
1087[せがむ]
 人ガ 人ニ ものヲ せがむ   文ト?   子供は親におもちゃをせがんでいるが、親は買いそうにない。     小さいころ、話の続きをせがんでも母は読んでくれなかったので、自分で読めるよ   になってからは、どんどん読んだ。   子どもにせがまれると、つい甘いものを買ってきて与えてしまう。     おもちゃを買ってくれと  愛してほしいと  
1088[せばまる]
 ものガ せばまる   山に入ると、道幅が次第にせばまってきた。   前の選手との距離がだんだんせばまってきた。チャンスだ。   :感覚・距離・視界・視野・幅・範囲・販路・道・道幅・余地が 一挙に 徐々に    ぐっと
1089[せばめる]
 人ガ ものヲ せばめる   初めから視野を狭めないで、問題を広く見渡すことが大切だ。   相手は徐々に間合いを狭めてきた。打ち込んでくるつもりだ。   :肩・肩身・川幅・感覚・視野・自由・つながり・出口・範囲・包囲の輪・間合いを
1090[沿う]
 ものガ ものニ 沿う   道に沿って木が植えられた。将来は見事な並木になるだろう。   海岸線に沿って船を進めたが、どこまで行っても陸地の切れ目がなかった。   実態に沿った形で対策を考えていただきたい。     方針に沿って 川・流れ・生け垣・線路に沿って 
1091[添う]
 ものガ ものニ 添う   ぜひ、ご希望に添いたいと思います。   お客様のお考えに沿う形で、計画を進めていきたいと存じます。   残念ながら、ご要望には添いかねます。(=添えない)   :影・実感が 意・意図・意志・会社の意向・買い手のご機嫌・形・神の御心に    希望・気持ち・御意・社長の期待・趣旨・人に  よい相手に添わせる    要望に添いかねる
1092[添える]
 人ガ ものニ ものヲ 添える   季節の果物に短いあいさつを添えて姉に送った。   上等の肉にレモンを添えて出したら客に喜ばれた。    花束にカードを  願書に推薦状を 
1093[そそぐ]
人ガ ものニ ものヲ 注ぐ   彼女は私のカップに二杯目のコーヒーを注いでくれた。   全力を注いで計画の実現に努力した。   「危険は覚悟でやれ」なんて火に油を注ぐようなことを言うな。   国中の視線が、彼のこのキックに注がれていた。    :光・慈雨が 液体・酒・涙を 愛・熱い視線・神経・全力・大金を 火に油を     監視の目・視線が〜れる 心血を注いで  汚名・恥を えん罪を(雪ぐ)
1094[存じる]
 人ガ ものヲ 存じている   そのことはよく存じております。   ご病気だとは存じていましたが、お亡くなりになるとは、、。   厚かましいお願いだとは存じておりますが、ぜひお願いいたします。 
1095[損する]
 人ガ ものヲ 損する   バブルの時、株で大きく損したが、その後はなんとか地道に商売を続けてきた。   外国語は勉強して損するということはない。いや、何ごとも勉強は損ではない。   言わなくていいことを言って、損したなあ。
1096[たくす]
 人ガ 人ニ ものヲ 託す   書類を弟に託し、父の所へ行かせた。   私は、この国の将来を若い人々に託したいので、今期を持って引退します。    希望・命・運命・金・原稿・子・小包・将来・書類・生命・全財産・全責任・手    ・伝言・メッセージ・夢・理想を
1097[たくらむ]
 人ガ ものヲ/文ト 企む       奴らはまた悪事を企んでいるらしい。   あの顔は何か企んでいる顔だな。注意したほうがいいぞ。   社長を失脚させようと企んでいる連中がいて、社内はごたごたしているようだ。    荒稼ぎ・陰謀・追い出し・大もうけ・世界征服・大増税・脱獄・一儲けを
1098[たずさえる]
 人ガ ものヲ たずさえる   次の日、調査に必要な機器を携えて現地に赴いた。   彼女が知人の紹介状を携えて私のところへ来たのは三年前のことだった。   私は諸民族が手を携えて共に前進する日を夢見ている。    剣・作品・酒・商品・手紙・手みやげ・花束を
1099[たたずむ]
 人ガ 所ニ たたずむ   彼女は窓際にじっとたたずんで外の景色を見つめていた。   この絵は、池の縁にたたずむ一人の女性の姿を情緒豊かに描いている。   :池の縁・海辺・駅前・木陰・庭・墓前・窓際に 静かに じっと ぼんやり
1100[だっする]
 人ガ ものヲ/カラ 脱する   長く続いたスランプをやっと脱することができた。   狭い集団の中の人間関係の煩わしさから脱することを強く望んでいた。    因習・殻・危険・危機・危篤状態・窮地・虎口・困難な時期・最悪の状態・束縛    わなを
1101[たどりつく]
 人ガ 所ニ たどりつく   地震で電車が動かないので、5時間歩いてやっと家にたどり着いた。   ふらふらになりながらも、なんとか無事にゴールにたどり着くことができた。   :家・生まれ故郷・山頂・宿舎・目的地・我が家に 家まで やっと 無事に
1102[たばねる]
 人ガ ものヲ 束ねる   長い髪を後ろに束ねて、汗びっしょりで働いていた。   一ヶ月分の新聞をひもで束ねて玄関の前に置いた。     稲・草・小枝・コピー・花・棒・わらを  一族・組織を
1103[ダブる]
  ものガ ダブる   目が疲れてきて、文字がダブって見える。   会議資料の中に同じ書類がダブっている。事務のミスだ。      会議・日が
1104[たらす]
 人ガ ものヲ(ものカラ ものニ) 垂らす   デパートの壁に宣伝の垂れ幕を垂らしている。   屋上からロープを垂らして窓を拭いている。   紙の上に絵の具を垂らして絵を描くという手法がある。   湖面に釣り糸を垂らして、ぼんやりとしていた。   人間、やっぱり汗水垂らして働かなきゃいけない。    長い髪・手ぬぐい・鼻水・よだれを
1105[たわむれる]
 人ガ 人・ものト たわむれる   庭の芝生で子供たちがたわむれている。平和なひとときだ。     浜辺でカニとたわむれるなんて、誰かみたいだ。   ヨットが風とたわむれるようにして軽快に海の面を滑っていく。     波と 波に?
1106[ちぎる]
 人ガ ものヲ ちぎる   彼は手帳に電話番号を書くと、それをちぎって僕によこした。   彼女は脱脂綿をちぎって傷に当て、ばんそうこうで留めてくれた。   白い紙を細かくちぎって上から撒くと、雪が降っているように見える。   :紙・脱脂綿・葉・花・半券・便せん・ボタンを 指先で 丹念・無造作に 細かく
1107[ちぎれる]
 ものガ ちぎれる   大きな雲が風で少しずつちぎれていく。   毎日の強い風のため、旗がぼろぼろにちぎれていた。   汽車の窓で君はちぎれるほど手を振る僕を見ていた。   :雲・葉・旗・ボタンが ぼろぼろに 〜ほど手を振る・手が痛い 
1108[ちぢれる]
 ものガ ちぢれる   小さい頃から髪の毛が少し縮れていた。かわいいって言われるけど、私はあまり好  じゃない。   縮れた髪を伸ばそうと、何度もパーマをかけてみた。   :髪の毛・葉が 麺が 〜た髪
1109[ちらつく]
 ものガ ちらつく   いつのまにか、雪がちらつき始めた。   古くなったせいか、テレビの画面がときどきちらつくようになった。    面影・姿・粉雪・小雪が  頭・眼前・目に  「失格」という文字が頭の隅に
1110[ついやす]
 人ガ ものヲ ものニ 費やす   若いときは、むだに見えるようなことにエネルギーを費やすものだ。   一生を費やすに値する仕事をしたい。   :時間・エネルギー・金・言葉・歳月・生涯・人生・青春・精力・労力を ムダに
1101[つかえる]
 人ガ 人ニ 仕える   母は、気むずかしい姑に仕え、忍耐の日々を送ってきた。私はそうなりたくない。   私は神に仕える身です。あなたの愛を受け入れることはできません。     皇帝・主君・主人・殿様に  宮中・屋敷・身辺に  僕(シモヘ゛)として
1102[つぐなう]
 人ガ 人ニ ものヲ 償う   住民に与えた損害を償うために、会社は基金を創設した。   こんなことで自分の罪を償えると思っているのだろうか。   被告には、死をもって償うことを求めます。    過ち・犠牲・苦労・損失・対価・代価・迷惑を
1103[つたう]
 人・ものガ ものヲ 伝う   ひざが痛いので、手すりを伝ってゆっくり階段を降りた。   涙が頬を伝って落ちた。   怒りで真っ赤になった部長の顔を見たとき、冷や汗が背筋を伝っていくのを感じた。   :尾根・壁・路地を  汗が背筋を はしごを伝って上る 手すりを
1104[つつく]
 人ガ ものヲ つつく   赤ちゃんの頬を指でつつくと、くっくっと笑った。   冬の夜、みんなで鍋をつつきながらおしゃべりをするのが好きだ。   :頭・腕・えくぼを すき焼き・なべを 秘密・弱腰を 重箱の隅を つんつんと 
1105[つねる]
 人ガ ものヲ つねる   ほっぺたをつねって痛ければ夢ではないというのは、本当なんだろうか。   憎らしいから、主人のお尻を思い切りつねってやった。    腕・足・手の甲・ふくらはぎ・太もも・脇腹を  ぎゅっと
1106[つのる]
 ものガ 募る   彼女の顔を思い浮かべるたびに、彼女への思いが募ってくる。   民衆の怒りはいっそう募ってきており、このままでは済みそうもない。    怒り・焦り・いらだち・イライラ・疑い・思い・かわいさ・気まずさ・興味・緊    ・悔しさ・憎しみ・腹立たしさ・反感・人恋しさ・不安・不信・不平・不満    暑さ・勢いが  人ガ ものヲ 募る   新しく研究会を立ち上げることにし、有志を募った。   出資を募ったが、思いの外資金が集まらなかった。    会員・カンパ・義捐金・出資・同志・ボランティア・有志を
1107[つぶる]
 人ガ ものヲ (ものニ) つぶる   目をつぶって十まで数えて下さい。   片目をつぶろうとしてもつぶれない人がいる。つまりウインクができない。   事実に目をつぶって、知らないふりをしてはいけない。   ちょっと予算を超えていたが、いい物だったので目をつぶって買った。   :片目・瞳・まぶたを 真実に目を 目をつぶって買う 
1108[つぶやく]
 人ガ ものヲ つぶやく   父はパソコンを打ちながら、何かつぶやいている。   こんな所で一人不満をつぶやいていても何も変わらないよ。職場で声を上げないと!   :片言・うわごと・数字・寝言・独り言を 頭の隅で 口々に こっそり ふと
1109[つらなる]
 ものガ 連なる   海辺は、はるか遠くまで松林が連なっている。   高速道路は帰省の車が何十キロも連なり、ひどい渋滞になっている。   :気・店・屋根・山々が  左右・東西に  末席に
1110[つらねる]
 人・ものガ ものヲ 連ねる   どんなに賛辞を連ねても、彼女の業績のすばらしさには届かない。      大小の店が軒を連ねる参道の商店街です。   この記念碑に名を連ねる人々が、我が校の創設者たちです。     馬・車・船を  文字・文・美辞麗句を  屋根・頂を 
1111[つるす]
 人ガ ものヲ ものニ(ものカラ)吊す   衣装棚を開けると、数多くの舞台衣装が吊されており、彼女の過去を物語っていた。   インドの文字って、洗濯物を竿につるしたような字だね。そういったら失礼かな?   首に縄を掛けられ、木に吊された多数の人々の死を忘れてはいけない。   :カーテン・かご・金・勲章・拳銃・シャツ・シャンデリア・洗濯物・電灯・ラン    ・干し柿・てるてる坊主を  天井から  ハンガーに
1112[てがける]
 人ガ ものヲ 手がける   原作者の小説家が、ドラマの主題歌の作詞も手がけた。     研究・建設・事件・ビジネス・編曲・編集・翻訳を
1113[でしゃばる]
 人ガ 出しゃばる   あの人はいつも目立ちたがって、出しゃばるので困る。   出しゃばるつもりはないのだが、どうしても言っておきたいことがある。   出しゃばった真似をするな。言われたことだけをやれ。
1114[てれる]
 人ガ 照れる   美人のアナウンサーにインタビューされて、中学生の男の子が照れている。   何をそんなに照れているの?    :拍手に  あまりのほめ言葉に  
1115[とうとぶ]
 人ガ ものヲ 尊ぶ   その人が何を尊ぶかは人によって違うが、まず、人の命を尊んでほしい。   日本社会が、真理とそれを求める知性を尊ぶ社会であってほしい。   :簡潔・芸・形式・合理性・静けさ・実質・自由・真実・神仏・真理・節度・力・    知性・中庸・動機の純粋さ・名・美・武勇・礼節を 
1116[とおざかる]
 人・ものガ 人・ものカラ(所ヲ) 遠ざかる   あの人を乗せた船が港を出て遠ざかってゆく。   モーターボートは海面を滑るように遠ざかっていった。   この分野の研究からはずいぶん遠ざかってしまった。   :足音・雷・気配・意識・爆音が  家・岸を 雪の中・砂の上・廊下を    海岸・現実・目標から  急速に・次第に・瞬く間に
1117[とおのく]
 人・ものガ 人・ものカラ 遠のく   足音は私の部屋の前を通り過ぎ、次第に遠のいていった。   昔の記憶ははるか遠のいて、ぼんやりとしか思い出せない。   交渉の現状は問題解決からはるか遠のいてしまったようだ。   足・意識・痛み・思い出・感覚・関心・機会・危険・ざわめき・実現・望み・冬    間が   解決から 核心から
1118[とがめる]
 人ガ 人・ものヲ とがめる   電車で中学生のマナーの悪さをとがめたら、逆に悪態をつかれた。   ちょっとしたウソをついたら、後で気がとがめて仕方なかった。小心者だなあ。   人生を振り返ると、良心がとがめるような思い出がないでもない。青春時代に。    気・良心が  過ち・いたずら・嘘・裏切り・欠勤・言葉・態度・非礼・無礼を
1119[とがる]
 ものガ とがる   枝の先がとがっているから気をつけて下さい。   あの、山頂がとがった山に今度登りたいと思っているのです。   先のとがった棒で土に穴を開け、そこに種をまいていきます。     頭・口・口調・口振り・神経・先端・葉・歯・目つきが
1120[とぎれる]
 ものガ とぎれる   車の列はとぎれることなく何キロも続いている。いつもの帰省ラッシュの風景だ。   突然、話題がとぎれ、気まずい沈黙が二人の間に漂った。    家並み・映像・おしゃべり・会話・画像・記憶・意識・言葉・客・眠り・音が
1121[説く]
 人ガ 人ニ ものヲ 説く   壇上では、教授が自由の重要性を説いているが、私にはこの部屋を出る自由がない。   そんな人間の道なんて説いていないで、私とお酒を飲みません?    :法・福音・教義・平等・革命を 
1122[とぐ]
 人ガ ものヲ とぐ   米をとぐのは面倒なので、無洗米というのを買っています。   父は包丁を砥石で研いだものだが、私は研ぎ方を知らないし、砥石もない。   :かみそりを  爪を
1123[どく]
 人ガ どく   ちょっとすみません。ちょっと脇にどいてもらえませんか。   じゃまだ、どけどけ! 道をあけろ!       横に 早く
1124[得する]
 人ガ 得する   小さく損して、大きく得しろ。   なんだかんだ言っても、結局最後に得した者が頭がいいということだ。     損して得とれ
1125[どける]
 人ガ ものヲ (所ニ)どける   道に落ちていた岩を道ばたにどけて車が通れるようにした。   手伝ってくれ。このタンスをどけないと、後ろに落としたものがとれないんだ。   入り口をふさいでいる車をどけて下さい。     じゃまもの・障害物・荷物・自転車・あそこの連中を
1126[とだえる]
 ものガ 途絶える   姉からの連絡が先月以来途絶え、両親が心配している。   台風で交通が途絶えてしまい、避難することもできなくなった。   原発の事故以来、客足が途絶えてしまって、観光業はお先真っ暗だ。    足音・音・客・患者・交信・資金・仕送り・仕事・注文・便り・通信・人通りが
1127[とつぐ]
 人ガ 人・ものニ 嫁ぐ   姉は故郷で旧家に嫁いだが、私は都会に出た。   娘を誰かいい人に嫁がせたい。     家・あの人の元・古い町・商家に
1128[とどこおる]
 ものガ 滞る   ローンの支払いが滞るようになり、催促の手紙が何度も来た。   議案の資料に不手際があり、審議が滞っている。    家賃・払い・返済・事務・流れ・活動・仕事が
1129[となえる]
 人ガ ものヲ 唱える   一心不乱に念仏を唱えれば、極楽浄土に行くことができるそうだ。   祈りは、一人静かに唱えるものです。   彼は盛んに新説を唱えたが、誰も耳を傾けようとしなかった。   独裁者の言葉に異議を唱えることは、命をかけることになる。   :祈り・祈りの言葉・念仏・経文・呪文を  異論・異議・新説・慎重論・反戦を
1130[どなる]
 人ガ 人ニ/ヲ (文ト)怒鳴る   大声で怒鳴れば相手が言うことを聞くだろうと思うのは、ヤクザか警察の考え方だ。   社長はすごい剣幕で「馬鹿者!」と部長に怒鳴った。   毎晩、隣の主人が奥さんを怒鳴る声が聞こえていやになる。     いきなり 真っ赤になって 
1131[とぼける]
 人ガ (文ト) とぼける   新聞記者は「え? 私は何も知りませんよ」ととぼけていたが、何か怪しい。   田中君は時々とぼけたことを言って、緊張した場をなごませてくれる。       返事を?  とぼけた話・表情・顔・絵 
1132[とまどう]
 人ガ ものニ/文ニ とまどう   意外な話の展開にちょっととまどった。   慣れない環境に初めはとまどったが、次第に慣れてきた。    意外な問い・突然の誘い・使い慣れない言葉・異様な雰囲気・変化・返事に       いったい何のことかと
1133[ともす]
 人ガ ものヲ (ものニ)ともす   明かりをともすまで、ちょっとそのままで待っていて下さい。    夕暮れ時、あたりの家々に灯がともされた。   突然、ランプが灯され、暗闇の中にみんなの顔が浮かび上がった。     懐中電灯・カンテラ・照明・聖火・たいまつ・ろうそくを     窓に 仏壇に灯明を 暗い世の中に光を 行灯に火を 
1134[どもる]
 人ガ どもる   子どもは、興奮して、ちょっとどもりながらもみなに礼を述べた。     言葉が  緊張のあまり   言葉を?
1135[とろける]
 ものガ とろける   ホットケーキの上に載せたクリームがとろけていく。   ほっぺたがとろけるような甘さだ。     心・頬が 身も心も  甘く  とろけるうまさ 
1136[ながびく]
 ものガ 長引く   混乱が長引かないように、政府は何らかの手を打つ必要がある。   会議が長引いて、そのあとの懇親会の時間が短くなった。     苦痛・苦しみ・騒ぎ・スランプ・戦争・滞在・対立・沈黙・取り調べ・闘争・     内戦・入院・話・病気・不況・返済が
1137[なごむ]
 ものガ なごむ   精神的に疲れたときは、子猫のビデオを見ると心がなごむ。   緊張した場をなごませるような発言があると、ほっとする。     感情・気分・気持・表情・座・雰囲気・目が
1138[なさる]
 人ガ ものヲ なさる   休日にはどんなことをなさいますか。   そんなこと、なさらなくてもいいのに。  ▽「する」の尊敬語
1139[なじる]
 人ガ 人ヲ (文ト)なじる   恋人にいくらなじられても、僕の優柔不断は変えようがない。   離婚前、妻は毎日私の愛情の薄さをなじった。    夫・父・母・警察・恋人の変心・背信行為・夫のふがいなさ・妻の不倫を  
1140[なす]
 人ガ ものヲ なす   偉大な事業をなすものは、幼時よりその才能を現すものだ。   あの二人は様々な点で好対照をなしている。   群をなして行動する動物と、孤立して生きていく動物がある。     悪・悪事・意味・鋭角・重き・基礎・行為・好対照・骨格・事・根幹・財・策     事業・善・大業・段階・対・天然の要害・土台・富・表裏一体・分派・群れを     一代で産を 概念が形を 整然と列を ゴミが山を 学界で一家を     威光に恐れを 著しい対照を 天下に名を なすこともなく なすところなく     なすがまま 言葉が意味をなさない   人ガ 人ヲ   二人は後に結ばれて子をなした。
1141[なつく]
人・ものガ 人ニ なつく   幼稚園の時、先生になついて、いつも後を追いかけていた。   子犬が子どもになついて、毎晩いっしょに寝ている。     子ども・赤ん坊が  父・隣のおばあさんに
1142[なづける]
 人ガ 人・ものヲ/ニ ものト 名づける   祖父が私を明弘と名づけてくれた。   新製品に「ポッチカ」と名づけた。
1143[なでる]
 人ガ ものヲ なでる   子供の頭をなでてやると、子供はにっこりした。   猫をなでていると、猫も気持ちいいんだろうが、こっちも気持ちいい。    うなじ・頭・髪・背中・腰・尻・柱・机の上を 冷気が顔を 彼の手が私の腕を
1144[なやます]
 人・ものガ 人ヲ 悩ます   思ったことを黙っていられない兄嫁(の言動)が兄を悩ましている。   まったくあの人にはいろいろと悩まされた。   :頭・心・神経・胸・まわりの人・女性・若者を  さんざん 
1145[にかよう]
 ものガ ものト/ニ 似通う   私は夫と性格的に似通ったところがあって、それでお互いひかれたのでしょう。   ある商品がヒットすると、必ずそれに似通った商品が売り出される。     意味・形・考え方・気性・好み・性格・性質が
1146[にぎわう]
 ものガ にぎわう   いつも大勢の人でにぎわう駅前の商店街が、今はひっそりとしている。   今日はお祭りの人出で、町中がにぎわっている。   :店・市場・港・広場が  家族連れ・女性客で 縁日・お祭り・花火大会で
1147[にごす]
 人ガ ものヲ 濁す    「それはちょっと、、、」と言葉を濁した。   いい加減なことを言ってお茶を濁そうと思っても、そうは行かないよ。   :答え・返事・語尾を  あいまいに  立つ鳥跡を
1148[にせる]
 人ガ ものヲ ものニ 似せる   物まねは声を似せようと思ってはいけない。その人になりきることだ。   有名商品に似せたコピー商品が出回っている。
1149[ぬかす]
 人ガ 人・ものヲ 抜かす   教科書の文章をいやいや書き写していたら、一行抜かして書いてしまった。   番号順に呼ばれていたのに、なぜか私の順番を抜かされた。   忙しいときは昼食を抜かすこともありますが、仕事は楽しいですね。    前を走っていた選手をがんばって抜かした。(=抜いた)   何を抜かす! バカなことを言ってるんじゃない!   :朝食・ごはんを 文字・名前を  あほなことを 
1150[ぬげる]
 ものガ 脱げる   泥にはまって靴が脱げてしまった。   海の上は風が強く、風で帽子が脱げないように手で押さえていた。   :靴下・ハイヒール・かつらが
1151[ねかす・ねかせる]
 人ガ 人・ものヲ ものニ 寝かす   小さな子供たちを寝かしてから、大人の時間だ。   その辺の長い棒は床に寝かせておいたほうがいい。倒れると危ない。   この品物はこれから値が上がるだろうから、少し寝かせておこう。   :赤ん坊・娘・父・病人・負傷者を  金・商品・資材を 横・ベッドに
1152[ねぎる]
 人ガ ものヲ 値切る   フリーマーケットで、しろうと同士が値切ったり、値切られたりというのも楽しい   のだ。   今は普通の商店でものを値切るということはしなくなったが、大型電気店などでは   渉すると少し値切ってくれる。
1153[ねじる]
 人ガ ものヲ ねじる   体を伸ばしたり、ねじったり、久しぶりのサッカーだから、準備運動が肝心だ。   水道の蛇口をねじったが、水がでない。また断水だ。     頭・首・腕・上体・手を  スイッチ・つまみ・針金を 
1154[ねじれる]
 ものガ ねじれる   朝、家を出ようとしたら、ネクタイがねじれているよと子どもが教えてくれた。   どうもあいつは性格がねじれているといつも言われる。大きなお世話だ。   :言い方・関係・心・根性が
1155[ねぼける]
 人ガ 寝ぼける   朝、寝ぼけていて、階段を転げ落ちそうになった。   昼休みの後の授業は、寝ぼけた顔で教室にでてくる学生が多い。
1156[のがす]
 人ガ 人・ものヲ のがす   せっかくのチャンスを逃してしまった。   逃した獲物は大きく見えるものだ。去っていった恋人がいちばん美人。    大物・機会・好機・勝利・完全試合・金星・宝の山・獲物・優勝・金メダルを    隙を 桜の見頃を 客を  タッチの差で
1157[のがれる]
 人・ものガ ものヲ/カラ のがれる   夫の暴力から逃れた女性たちが保護されている施設を訪問した。   なんとか危機を逃れた主人公だったが、また新たな敵に襲われた。   :疑い・監視・危険・空襲・苦痛・苦しみ・攻撃・死・支配・責任・束縛・その場    徴兵・追究・追跡・取り調べ・迫害・兵役・包囲・誘惑を 敵の目を     暗い過去・緊張・苦痛・苦しみ・都会の喧噪・攻撃・現実・不安・穴・わなから    紙一重で 着の身着のままで 死にものぐるいで やっとの思いで かろうじて
1158[ののしる]
 人ガ 人・ものヲ (ものト)ののしる   映画などで太った妻がやせた夫をののしる場面を見ると、つくづく同情してしまう。   国を批判すると、非国民とののしられた時代があった。     夫・女・学者・議員・時代・先生・亭主・仲間・世を うそつき・人でなしと
1159[のぼせる]
 人ガ (人・ものニ)のぼせる   お風呂にのんびり入っていたら、のぼせてしまった。   うちの娘はイケメンのアイドルにすっかりのぼせている。   :湯に 風呂で  男・美女に 恋に  
1160[のます]
 人ガ 人ニ ものヲ 飲ます   子供がちょっと熱っぽい。薬を飲ましておこう。   相手側にこの条件をのますにはどうしたらいいか。   :水・おっぱい・ミルク・酒を  煮え湯を むりやり
1161[はぐ]
 人ガ ものヲ はぐ   日曜の朝、のんびり寝ていると子どもが来て、ふとんをはぎ、毛布をはいで、「お   で遊ぼう」と言う。   一枚、一枚、古いガーゼをはいでいくと、なかからミイラが姿を現した。   :衣服・薄皮・掛け布団・かさぶた・紙・布・樹皮・皮・爪・屋根・芝を
1162[はぐくむ]
 人ガ 人・ものヲ 育む   子をはぐくむのは親ばかりではない。子は、地域や自然によってはぐくまれるのだ。   子供が素直な夢をはぐくめるような社会であってほしい。     愛・命・思い・心・作品・思想・信念・力を
1163[はげる剥]
 ものガ 剥げる   家の外壁が少し剥げてきた。   高速道路の柱のコンクリートが所々剥げている。大丈夫だろうか。   彼はこれまでうまく人をだましてきたが、そろそろ化けの皮がはげてきたようだ。   :アスファルト・おしろい・化粧・塗装・塗料・しっくい・ペンキ・メッキが
1164[はげる禿]
 人・ものガ 禿げる   若いときは禿げたら嫌だと思っていたが、この年になればもうどうでもいい。   あの人もそろそろ少し禿げかかってきたね。   :頭が 頭のてっぺんが  すっかり つるつるに 
1165[ばける]
 人ガ ものニ 化ける   サンタクロースに化けた幼稚園の園長さんに子供たちは大喜びだった。   昔はタヌキが人に化けて人をだますと信じられていた。   悪いやつが警官に化け、金をだまし取ろうとして捕まった。    キツネ・妖怪・魔物が
1166[はじる]
 人ガ もの・文ヲ 恥じる   ミスを恥じることはない。ミスをしないように努力しないのは恥だ。   先生は誤りをすぐ訂正しなかったことをずっと恥じていた。     :関係・失言・職業・不明・自ら・無知・弱さを  ひそかに 名作の名に恥じない    心に 生徒に恥じる?
1167[はずかしがる]
 人ガ もの・文ヲ 恥ずかしがる   彼女は自分の方言を恥ずかしがっていたが、私にはそれがまた魅力の一つだった。   そんなことを恥ずかしがらなくていい。   かんたんな計算を間違えたことを恥ずかしがっていた。   :不勉強・格好・裸を
1168[はたく]
 人ガ ものヲ はたく   ズボンに付いた砂をはたいて落とした。   彼女は芝生から立ち上がると、ちょっとスカートをはたいてから僕を見た。   長年ためた金をはたいて車を買った。    頭・顔・尻・手・服・スカート・足元・畳を  ほこり・土・泥・灰を    おしろい・化粧水・パフを  貯金・へそくり・ボーナス・大枚・財布の底を
1169[罰する]
 人ガ 人ヲ 罰する   神は人間を罰するために大洪水を起こしたと言うが、ずいぶん無茶な話だ。   子どものいたずらは、何らかの形で罰しないといけないが、罰しすぎてもいけない。   こんなことをするやつは厳しく罰せられるべきだ。   :悪人・悪魔・加害者・犯人・自分自身・人間・わがままを
1170[はてる]
 ものガ 果てる    命の果てるときまで戦い続けるのが戦士というものだ、とアニメの戦士は言うけれど   むだな戦いで多くの兵隊が戦場に果てた。その無念さを忘れてはいけない。   果てることのない大空を自分の力で飛んで行きたい。   祝宴も果て、後に残るは酒ビンと食い散らされた料理の皿。
1171[ばてる]
 人ガ (ものニ) ばてる   毎日毎日、暑さにばててしまって、ビールを飲む以外のことはできなくなる。   このくらいの仕事でばてるな。根性出せ! 
1172[はなせる]
 人ガ 話せる   部下から話せる上司と言われるためにはどうすればいいか、という本が売れている。   人前に出ると、どうも緊張してしまってうまく話せない。
1173[はばたく]
 ものガ 羽ばたく   空の高いところを大きく羽ばたいて鳥が飛んでいる。   学生たちが社会に羽ばたく季節がやってきた。
1174[はばむ]
 人・ものガ 人・ものヲ 阻む   大きな岩壁が探検隊の行く手を阻んでいた。   記録の達成を阻むものは、自分の迷いだけだ。それを吹っ切れ!    :帰国・軍拡・権利・参入・仕事・進行・推進・成長・成立・前進・創意工夫・通    ・盗塁・分離・行く手・恋愛を   悪条件・悪天候に阻まれる
1175[はびこる]
 人・ものガ はびこる   ああいう連中がはびこるようになっては、この町は終わりだ。   政府内部には汚職と腐敗がはびこっている。立ち上がれ! クーデターだ!     悪・悪政・雑草・暴走族・まやかしが  一面に 一帯に
1176[はみでる]
 ものガ ものカラ はみ出る   座布団から綿がはみ出ている。
1177[はむかう]
 人ガ 人ニ はむかう   おまえがこの俺にはむかうというのか? 10年早いぜ。   独裁者にはむかって処刑された人は数え切れないが、独裁者もいつかは滅びる。     嵐・常識・新勢力に
1178[はやす]
 人ガ ものヲ 生やす   ヒゲを生やしてみようかと思うんだけど、どうかなあ。   庭仕事をさぼっていたら、ずいぶん雑草を生やしてしまった。   :あごひげ・尻尾・爪・羽・無精ひげを
1179[はらす]
 人ガ ものヲ   やっと疑いを晴らすことができました。支援して下さった皆様のおかげです。   この恨みを晴らすまでは、死んでも死に切れない。   :憂さ・鬱屈・鬱憤・思い・疑念・気分・疑惑・誤解・心の闇・不信・無念・憂鬱    容疑・私憤を
1180[ばらまく]
 人ガ ものヲ 人・所ニ   政府が選挙の人気取りのために、国民に○○手当をばらまこうとしている。   親戚のおばさんが私の見合い写真をあちこちにばらまいているそうだ。恥ずかしい。   :うわさ・贈り物・金・写真・種・花・パンフレット・予算を
1181[ばれる]
 ものガ (人ニ)   いくらうまく嘘をついても、いつかはばれるものだ。   姉は最近化粧がうまくなってきて、5歳ぐらい若く言ってもばれなくなった。    悪事・いかさま・いたずら・インチキ・ウソ・浮気・隠し事・関係・偽名・正体    歳・丸写しが  いずれ たちまち とうとう
1182[ひがむ]
 人・ものガ   お姉ちゃんにだけあげると、下の子がひがむかなあ。   繰り返し差別を受けていると、だんだん心がひがんでくる。   お前、考え方がひがんでないか?
1183[ひざまずく]
 人ガ ものニ    教会の床にひざまずいて神に祈った。   人々はその場にひざまずき、王に許しを願った。     足元・地べた・地面・庭に  うやうやしく 
1184[ひずむ]
 ものガ   スピーカの調子が悪くて、音がひずんで聞こえる。   世の中がひずんでいるために、人の心もゆがんできているのではないか。
1185[ひっくりかえす]
 人ガ ものヲ   赤ん坊がみそ汁の入ったお椀をひっくり返して、大騒ぎになった。   世間の常識をひっくり返すような科学的な発見が報告された。   :イス・植木鉢・お膳・家具・テーブル・灰皿・考え方・価値観・世の中・政権を    話・語順を  書類・資料・本の山を  さかさまに 根こそぎ 
1186[ひっくりかえる]
 人・ものガ   バスが急停車し、立って本を読んでいた僕は仰向けにひっくり返った。   エースの退場で、試合の形勢がいっぺんにひっくり返った。   :花瓶・テーブル・バケツ・本棚・船・世の中が  波でボートが 
1187[ひねくれる]
 人・ものガ   私はあんまりまっすぐ、まじめな人は苦手で、ちょっとひねくれた人が合いますね。   「どうしてお前はそんなひねくれた考え方をするのかねえ」「親に似たんだよ」    :性格が  ひねくれた子ども・男・女・ものの見方  生まれつき 妙に
1188[ひめる]
 人ガ ものヲ   胸の中に秘めた思いは誰にも話したことがない。   この研究は、想像以上の発展性を秘めている可能性がある。    悪意・意志・意味・憂い・思い・思惑・怨念・悲しみ・可能性・気持・期待を    寓意・殺意・情熱・神秘的な力・闘志・謎・野望を  胸中・心の底に
1189[ひやかす]
 人ガ 人・ものヲ   お、新婚の松田さんだ。ちょっと冷やかしてやろう。   「ビールは冷やかしてある?」「あ、冷蔵庫に入れるの忘れちゃった、ごめん!」   あんまり理想に燃え、現実を見ていないので、軽く冷やかしたら、猛烈に怒った。    :古本屋・植木市・夜店を  熱意・現実を
1190[ひらける]
 ものガ   森を抜けるとにわかに視野が開け、はるか遠くの山並みが目に入った。   どうやら私の運も開けてきたようだ。仕事の依頼の電話が2本も来た。    目の前に海が 空間・視界・空・眺望・新天地が  運勢・運命・活路が    新しい世界が 明るい人生が  問題解決への道が
1191[ひるがえす]
 人ガ ものヲ     では、あなたは前回の証言を翻すおつもりですか。   謎のヒーローはマントを風に翻しながら、空のかなたへ消えていくのだった。   :コートを  意見・決心・自説・前言・辞意を 反旗を  
1192[ひるがえる]
 ものガ   風にひるがえるチームの旗を見上げながら、今年こそ優勝しようと誓った。   山頂にひるがえる小さな日の丸が、我々のこれまでの苦労の証だった。   :旗・国旗・優勝旗・鯉のぼり・日の丸が ドレス・マント・裾が  青空に
1193[ふかまる]
 ものガ   協力して危機を乗り越えたことで、二人の愛情はいっそう深まった。   秋も深まり、冬の訪れが近づいてきたことを感じさせる。   :愛・焦り・苦悩・関心・疑問・興味・危機感・亀裂・議論・苦悩・経験・嫌疑    交際・混迷・混乱・親しみ・信仰・親交・相互理解・対立・断絶・知識・謎・    悩み・憎しみ・認識・溝・矛盾・理解が 一段と ぐっと ますます
1194[ふかめる]
 人ガ ものヲ   話し合いをしても両者の意見はかみ合わず、対立を深めるばかりだった。   論文を何度も繰り返し読み、考えることで理解を深めてほしい。     :愛・愛情・焦り・いらだち・驚き・思い・核心・考え・関係・関心・危機感・    協力・議論・経験・交際・孤立感・自信・信仰・親交・親睦・信頼・相互理解・    対立・断絶・知識・つながり・謎・悩み・認識・溝・矛盾・友情・喜びを
1195[ふくめる]
 ものガ ものヲ (ものニ)   ここでの「中国」は台湾を含めて考えていますので、注意して下さい。   私も含めて皆が大反対です。   この費用は交通費を含めてですか。それとも、交通費は別ですか。   今回のアンケートは十歳以下の子どもも対象に含めますのでよろしくお願いします。     手数料・送料・費用を 因果・死を  対象・リスト・グループに 言外に
1196[ふくらます]
  人ガ ものヲ   空気を吸い込んで肺をふくらまして下さい。   若い人たちは希望に胸を膨らませ、留学説明会に集まった。   :胃・おなか・風船ガム・気球・風船・浮き袋を  イメージ・思い・想像を    花がつぼみを  不満そうに頬を
1197[ふける耽]
  人ガ ものニ     軽く酒を飲みながらあれこれと空想に耽るのが、土曜の夜の私の楽しみだ。   仕事が忙しくなり、ゆったりと読書に耽るなどという時間はとれなくなった。    色・飲酒・憶測・思い出・女道楽・回想・快楽・感慨・感傷・空想・酒食・情事に    世間話・読書・妄想・物思いに
1198[更ける]
 ものガ   秋の夜が静かに更けていく。
1199[ふける老]
 人ガ    最近、我ながらがくんと老けてきたように感じる。   ずいぶん老けて見えるらしく、電車の中で席を譲られることが多くなった。
1200[ふざける]
 人ガ   子どもと犬がふざけてじゃれあっている。平和な一時だ。   ふざけてばかりいないで、仕事をしっかりやれ。   ふざけたことを言うな。
1201[ふす]
 人ガ ものニ   草むらに伏して敵兵の様子をうかがった。   彼はベッドに伏したまま、苦しそうにしていた。     :畳・地面・床・草に 
1202[ぶつ]
 人ガ 人・ものヲ   昔の親はよく子どもをぶったが、今はそうでもなさそうだ。   姉とけんかをして頭を強くぶたれ、大声で泣いた記憶がある。    顔・背中・手・頬を  演説・理想論を
1203[ぶつかる]
 人・ものガ 人・ものニ/ト   人混みで肩がぶつかり、けんかになってしまい、お互いけがをして病院に行った。   スキーで滑っていて、木とぶつかりそうになったことがある。怖かった。     実験の結果を分析するとき、予想外の難問にぶつかる場合がある。それはまた、大   見のチャンスにぶつかるということでもある。    体・足・頭・肩が 車・自転車が  利害関係・意見が  欲と欲が     壁・岩・木・いす・ガードレール・ドア・岸壁に  捜査・研究・調査が壁に    工事・ラッシュ・通勤時間に  現実・困難・問題・課題・疑問・抵抗・謎に
1204[ぶつける]
 人・ものガ 人・ものニ ものヲ   車が大きくはねた時、頭を車の天井にぶつけてしまった。    大臣に予算の根拠について疑問をぶつけてみたが、うまくかわされた。    足・頭・肩・全身を 焦り・怒り・意見・いらだち・思い・疑問・質問・敵意・    不満・文句を  机の角・柱・木の枝に  思い切り ごつんと
1205[ふまえる]
 人ガ ものヲ    歴史と現状をふまえて、問題の解決を図っていかなければならない。   前回の決議をふまえて、さらに調査を続け、議論を深めていきたいと考えます。    意見・解説・過去・観点・基礎・決議・現実・現状・原則・史実・事実・実状・    実績・状況・資料・審議・調査・手続き・変化・法律・理論・歴史を
1206[ぶらさがる]
 人・ものガ ものカラ/ニ   一匹のサルが木の枝にぶら下がって、我々を見下ろしていた。   勝利が目の前にぶら下がっていたが、つまらないミスでそれを取り損なった。   :看板・クモ・木の実が  枝・天井から 腕・木・腰・つり革・鉄棒・柱に
1207[ぶらさげる]
 人・ものガ ものヲ ものカラ/ニ   カバンをぶら下げて中学生たちが家の前を通っていった。   天井から何本もロープがぶら下げてあった。        買い物かご・菓子折・カメラ・手ぬぐい・荷物を 腕・首・腰に だらりと
1208[ふらす]
 ものガ ものヲ   台風が大雨を降らして日本を通り過ぎた。   大型爆撃機が爆弾の雨を降らし、人々はその下を逃げまどった。   :大雨・雪・落ち葉・灰・黄砂を 
1209[ふるわせる]
 人ガ ものヲ   そこにいたみんなが大きく体を震わせながら、大声で笑った。   子どもは、泣きそうになりながら、声を震わせてこう言った。      足・息・枝・肩・体・唇・声・のど・窓ガラスを サイレンが夜の空気を
1210[へこむ]
 ものガ   壁がへこんでいる。どうしたんだろう。   中年になると、出てきた腹をどうへこませるかに悩むようになる。   :地面・土・座布団・おなか・ドア・真ん中が
1211[へりくだる]
 人ガ   そんなにへりくだった言い方をしないでいいんですよ。   相手が偉い人だからといって、へりくだった態度をとる必要はない。
1212[ほうじる]
 ものガ ものヲ   メディアはいっせいに犯人の逮捕をトップニュースで報じた。   すでに新聞でも報じられているように、天皇が来年訪米することになった。    新聞・テレビ・メディア・週刊誌が  大々的に     事件・事故・状況・特使の到着・容疑者の名前・判決・内戦の終結・不慮の死を
1213[ほうりこむ]
 人ガ ものヲ ものニ   明日で定年退職だ。押し入れに放り込んである釣り竿でも取り出すことにしよう。   夫はバッグに着替えなどを放り込んで、急の出張に出かけた。   お前を何とかして刑務所に放り込んでやる、と刑事が言った。そうはさせない。   :金・洗濯物・道具・荷物・ボールを 押し入れ・物置・口・ゴミ箱・洗濯機に
1214[ほうりだす]
 人ガ ものヲ    部屋の中にあった荷物を片端から廊下に放り出して、畳が見えるようにした。   もうこんな面倒な仕事は放り出したいと、何度も思うのだが、そうも行かない。   我慢ができなくなって、鉛筆も報告書も放りだし、パチンコに出かけた。   セクハラで大学を放り出された元教授は、他にできる仕事もなく路頭に迷った。   :宿題・子ども・政権・勉強・店を  勤め先を放り出される 寒空に
1215[ほうる]
 人ガ ものヲ   ボールを遠くへ放ると、犬が喜んでかけていき、くわえて戻ってくる。   「健ちゃん、ほら」と言って、義男がおにぎりを放ってよこした。   書類の締め切りは今日だったが、かまわず放っておいた。     石・吸い殻・箱・帽子・ライターを 
1216[ぼける]
 人ガ   近頃どうもぼけてきたらしく、人の名前が思い出せないことが多くなった。   この写真はピントがぼけていて、顔がはっきりわからない。
1217[ほころぶ・ほころびる]
 ものガ   セーターのひじのところがほころびてきた。   花のつぼみがほころんで、あと少しで咲きそうな時がいちばんわくわくする。   子供たち一人一人の夢がかなって、笑顔がほころぶところが見たい。     袖口・縫い目が 口元が  顔をほころばす 
1218[ほどく]
 人ガ ものヲ    こんがらかった毛糸をのんびりほどいていると、なぜか子供のころを思い出す。   このひもをほどくのは私だけ。他の人にほどかせてはいけません。   :帯・髪・鎖・靴ひも・包み・縄・荷・荷物・ネクタイ・弁当・結び目・リボンを
1219[ほどける]
 ものガ   結び方がゆるかったらしく、自然にほどけてきた。   髪がほどけないように、リボンでしっかり結んだ。   ロープが固く縛ってあって、私の力ではほどけなかった。(「ほどく」の可能形)     からまった糸・緊張・靴ひも・縄・縫い目・ひも・結び目・リボンが
1220[ほのめかす]
 人ガ 人ニ ものヲ/文ト   二人の関係をほのめかすと、彼は疑うような目をしたが、納得したようだった。   私もそうしたいのだと何度もほのめかしているのに、あの人は気付いてくれない。    可能性・関与・危険・希望・気持・疑問・決意・転勤・逃亡・理由・配置換えを    暗に 言外に 冗談半分に
1221[ほほえむ]
 人ガ (人ニ)   彼女は私のほうを見てにっこりほほえんだ、と思ったら私の後ろの男に、だった。   かすかに微笑んでいるかのようなこの仏像のあやしい魅力に魅せられてしまった。   :無邪気に・意味ありげに・うれしそうに・優しく・花が咲いたように
1222[ぼやく]
 人ガ (人ニ) ものヲ/文ト   給料の安さをぼやいていたら、口の悪いやつが「それは正当な評価だよ」と言った。   父は、母が小さなことですぐ怒るとぼやくが、まあ平和な隠居生活なんだろう。
1223[ぼやける]
 ものガ   記憶の中の祖父の顔がだんだんぼやけてきた。   車を運転していて、「危ない!」と思った後、意識がぼやけて何も覚えていない。    頭・意識・印象・映像・画像・記憶・焦点・姿・対立軸・ピント・景色・文字が
1224[ほれる]
 人ガ 人ニ   彼女がかわいそうだと思うのかい? それはつまり、惚れたってことじゃないのかい?   異国で出会った娘に惚れて、そのままそこに住み着いて、もう50年が過ぎた。   :魅力に  命がけで 心底 ぞっこん  男が男に惚れて  惚れた弱み   
1225[ほろぶ]
 人・ものガ   国は滅びても、自然はいつものように四季を繰り返す。   人類もいつかは滅びるだろうが、自分で自分を滅ぼすことはしてほしくない。   :森・帝国・民族・肉体が
1226[任す]
 人ガ 人ニ ものヲ   あの件は小林に任してあるから、細かいことは彼に聞いてくれ。   姉に屋根の修理を任されたが、忙しくて今週はできない。雨が降らないといいが。   :かぎ・管理・工事・始末・守備・製作・負傷者を
1227[まぎらす]
 人ガ ものヲ (ものデ/ニ) 手術後の痛みを紛らすためにマンガを読んでいるが、笑うと痛むのが困る。   飼い犬の死の悲しさを仕事に紛らしているが、時が立つのを待つしかないようだ。    気・空腹・孤独・寂しさ・動揺・退屈・不安・決まり悪さを 酒で/に 笑いに
1228[まく蒔]
 人ガ ものヲ 所ニ   畑に種をまいて、水をやり、芽が出るのを待つ。何と自然な作業だ。   土にまかれた麦が収穫できる頃まで私は生きていられるだろうか。   家の前の道に水をまいた。   あやしい男の後をつけていたが、うまくまかれてしまった。     大豆・種・稲・穀物を   餌・ガソリン・紙吹雪・粉・肥料・砂利・砂・農     ・ビラ・豆・水・薬剤・話題を  追っ手・刑事・尾行を撒く
1229[まくる]
 人ガ ものヲ   小学生のころ、女の子のスカートをまくるといういたずらをよくやった。   ワイシャツの袖をまくって、さあ、今日も仕事だ。     腕・袖口・着物・ズボンの裾・カーテン・毛布を
1230[まごつく]
 人ガ ものニ   いつも田舎にいる人間がたまに都会に出ると、まごつくことばかりだ。   新しいコンピュータソフトにはいつもまごつかされる。     新しい経験・その場の空気・手順・不慣れな使用法に
1231[またがる]
 人ガ ものニ   ラクダにまたがってピラミッドを見に行きたい。   昔の魔女はほうきにまたがって空を飛んでいたが、今のアニメではどうしている?     馬・オートバイ・自転車・サドル・いすに
1232[またぐ]
 人・ものガ ものヲ   彼女は低い柵をひょいとまたいで畑の中に入ってきた。   国境の川をまたいで橋がかかっている。    川・国境・敷居・線・センターライン・水たまり・溝・ロープを
1233[またたく]
 人・ものガ   星が瞬く静かな夜に、空を見上げて詩の一節でも、、、言ってみたいが覚えてない。   丘の上から眺めると、遠くのネオンが瞬いて実に美しい夜景だ。   彼女はその美しい、大きな目を瞬いて言った。「あなたには興味ないわ」と。
1234[まにあわせる]
 人ガ ものヲ ものデ   申し込みの書類をなんとか締め切りに間に合わせて提出した。   耳かきが見つからなくて、つまようじで間に合わせた。
1235[丸まる]
 ものガ   猫が縁側で丸まって居眠りしている。春だねえ。   子どもの色鉛筆の先端がみな丸まっている。削るのがもったいないらしい。
1236[丸める]
 人ガ ものヲ   小麦粉を水で練って、小さく丸めます。   書き損じた原稿を丸めてくずかごに放り込んだ。   ネコが背中を丸めてじっと座りこんでいる。   不平を口にする部下をなんとか丸めて働かせるのは楽じゃない。    :泥・雪を ハンカチ・ズボン・シャツ・タオルを  紙・書類・新聞紙を    鼻くそを  小数点以下を  頭を  くるくると 
1237[みおくる]
 人ガ 人・ものヲ   空港で彼の乗った飛行機を見送った。心の中には何も残らなかった。   大勢の人に見送られて、初めて外国に旅立った。一旗揚げて帰るぞー!     後・後ろ姿・背中・一行・出発・車・出棺・親・仲間・友だちを     解散・減税・増税・賃上げ・提案・議決・採用・受験・授賞・実施・参拝を
1238[みがまえる]
 人ガ   部屋に入ると、男が立っていた。私は無意識に身構えた。   道ですれ違ったネコは、私の動きを見つめながら身構えているようだった。
1239[みならう]
 人ガ 人・ものヲ   母の生き方を見習って、充実した人生を送りたいと思います。   人間は鳥や魚たちの生き方を見習ったほうがいいんじゃないか。     やり方・食べ方・省エネ生活を 両親・隣の夫婦・賢人・偉人を  母親に
1240[みはる]
 人ガ 人・ものヲ   警察はある男の行動を見張っていた。   あの建物を見張って、出入りする人数を記録しておいてくれ。   :家・車・生活・駐車場・様子・一挙一動を  用心深く 遠くから 隠れて
1241[むくわれる]
 人・ものガ    長い間の努力が報われて学会の賞をもらうことになった。   人のために苦労するのはいいが、報われない苦労というのは辛い。
1242[むさぼる]
 人ガ ものヲ   15時間ぶりの食事だったので、むさぼるように食べた。   巨利をむさぼる悪徳金融会社がついに摘発された。
1243[むしる]
 人ガ ものヲ   庭の雑草を無心にむしっていると、仕事のわずらわしさを忘れる。   私はイライラすると髪の毛をむしる癖があり、そこだけはげてしまいそうだ。     皮・けば・毛・畳・葉・芽を
1244[めがける]
 人・ものガ ものヲ   タイムアップ寸前、ゴールをめがけてシュートした。     宝の島をめがけて海賊船がこの海域に集まってきた。
1245[めぐまれる]
 人・ものガ ものニ    私は何と言っても家族に恵まれました。それがいちばんの財産です。   恵まれた環境にあれば、誰でも一応のことはできるようになる。   世の中にはまだまだ恵まれない人々が大勢いることを忘れてはいけない。         運・運動神経・機会・健康・幸運・好天・子宝・才能・師・相談相手・素質・     体格・体力・チャンス・天候・文才・容貌・経済的に・天分に     男運・家庭的に恵まれない  恵まれない人々 恵まれた境遇・生活・環境
1246[めぐむ]
 人ガ 人ニ ものヲ   物乞いの子どもに小銭を恵むのはかえって良くないことだと言う人がいる。   貧しかった子どもの頃、隣の家のおばさんに恵んでもらったお菓子がおいしかった     乞食に金・食べ物を    
1247[めばえる]
 ものガ    ご本人達に伺ったところでは、二人の間に愛が芽生えたのは3年前のことだそうです   春になると、いろいろな草が芽生える。庭の雑草との戦いの始まりだ。   :あこがれ・意志・意識・浮気願望・思い・期待・希望・競争心・恐怖・疑惑・    警戒心・恋心・自信・信心・憎悪・動揺・批判・不安・優越感・友情・連帯感が
1248[面する]
 人・ものガ ものニ   こっちの窓は中庭に面しています。   朝、太陽が昇る方向に面して立つと、右が南になります。   この旅館は海に面して立てられているので、朝起きたときの眺めが気持ちいい。   :中庭・大通り・表通り・海岸・北・国道・道路・道に 運河に面したカフェ
1249[設ける]
 人ガ ものニ ものヲ   会場のあちこちに小さな売店が設けられている。   車の速度に制限を設けるのは、運転者自身の安全のためでもある。   :委員会・境界・協議の場・研究所・検問所・国家的機関・祭壇・柵・仕切・    事務所・宿泊所・捜査本部・出入り口・窓口を    仮定・規定・規約・救済措置・口実・仕組み・条件・上限・制限・制度・制約    ・区別・特例・別枠・枠を    宴席・酒の席・座・一席・別席を
1250[もがく]
 人ガ   海でおぼれそうになってもがいていたら、「そこ、足が立つよ」と言われた。   どん底の生活から抜け出そうともがいていた頃のことだ。
1251[もたらす]
 人・ものガ 人・ものニ ものヲ   あの人が私に今の幸福をもたらしてくれたのです。   今回のことがわれわれにもたらした影響は計り知れない。   :安定・印象・売り上げの低下・思いがけない運命・影響・温暖化・害悪・快感・    解決・価格の上昇・革命・悲しみ・感慨・感動・危機・危険・技術革新・吉報・    希望・緊張感・苦しみ・倦怠・幸運・効果・好結果・荒廃・幸福・興奮・混乱・    最悪の事態・災害・災厄・死・刺激・収穫・収入・情報・勝利・知らせ・新風・    進歩・救い・成功・絶望・大金・対立・出会い・動揺・にぎわい・熱気・敗北・    破局・破綻・破滅・被害・飛躍・不幸・弊害・平和・変化・便利さ・満足感・    恵み・豊かさ・喜び・利益・和解・災い・笑いを   逆の・重大な結果を
1252[もたれる]
 人ガ ものニ   彼は壁にもたれてぼんやりしていた。   ダンスをしながら、彼の胸にもたれて、私は幸せだった。   :いす・石垣・壁・座席・シート・机・テーブル・手すり・柱・窓・胸に  ものガ   どうも胃がもたれる。夕べ肉を食い過ぎたせいだろうか。
1253[もてる]
 人・ものニ ものガ   彼の今後には大いに期待がもてる。(「持つ」の可能)   うまく行くかどうかは、確信がもてない。     好感が   興味・自信・展望がもてない  人ガ 人ニ   髪型を変えたら急にもてるようになった。   若い男性にもてたいという中年女性をねらった詐欺事件が増えている。
1254[もとめる]
 人ガ 人・ものニ ものヲ   ビルの屋上で助けを求めている人々がいる。   我々は文学に何を求めているのだろうか。   政党は、国民に何を求められているのかをもう一度考え直すべきだ。    愛・愛情・相手・握手・アンコール・意見・異性・美しさ・援軍・快感・神・体    感動・協力・厳罰・効果・再審・サイン・支援・刺激・支払い・謝罪・出席・証    ・承認・情報・職・助言・真理・救い・説明・助け・注意・提出・手掛かり・同意    ・同行・答弁・ぬくもり・パートナー・賠償・白紙撤回・反省・光・批評・平等    返還・見返り・水・道・見直し・面会・安らぎ・夢・許し・理解・ロマンを    円周率・解答・解・座標・未知数の値を    安住の地を
1255[ものがたる]
 人・ものガ 人ニ ものヲ   この昔話は、後世の私たちに何を物語っているのでしょうか。   昔、祖父がこの土地に伝えられてきた話を物語ってくれた。
1256[やっつける]
 人ガ 人ヲ   あんな奴らは一度徹底的にやっつけてしまえば、何も言わなくなるさ。   こんなつまらない作業は早くやっつけて、ビールでも飲みに行こう。   :相手・親父・先生・敵・批判者・ろくでなし野郎を  こてんこてんに
1257[やってくる]
 ものガ    冷たい冬が海を越えてやってきた。   雨の中をはるばる遠くからやってきた客を迎えて、私の心ははずんでいた。   仲の良かった二人にも、別れの時がついにやってきた。   :応援・恐れていた事態・死・電車・春・吹雪・群れ・夜・別れが 客が大勢
1258[ゆう結う]
 人ガ ものヲ (ものニ)   久しぶりに日本髪を結ってみた。結婚式以来だ。   髪の毛をお下げに結ってもらった。
1259[ゆさぶる]
 人・ものガ ものヲ   起こしてやろうと思って肩を揺さぶったが、まるで目を覚まさない。     その本を読んで、自分の存在を根底から揺さぶられるような気がした。     体・頭・肩・気持・心・魂を  社会・世界を  魂を揺さぶられる
1260[ゆるがす]
 ものガ ものヲ   今回の汚職は、政界を揺るがす大事件となった。   ゴール近くで追いつかれ、自信を揺るがされた。     基礎・基盤・根幹・政権・国・日本・世界・日常を  自信・信頼を
1261[よくばる]
 人・ものガ   うちの社長は欲張っているからな。もうけを最大にしたいんだ。   あんまり欲張ったことを考えていると、逆に大損するよ。     欲張った考え方・ものの見方
1262[よこたわる]
 人ガ ものニ   父はベッドに横たわって苦しそうにしていた。   天の川が空に横たわっているように見える。      病人・負傷者・遺体・死体・死人が  沈黙・静けさ・不安が 夜の闇に     床・地面・足元・死の床に 仰向けに ぐったりと
1263[よそおう]
 人ガ    卒業式は美しく装った女性たちが見られるので、毎年楽しみだ。   あの人は冗談を装ってかなり厳しい皮肉を言うので、聞いていておもしろい。   :買い物客・病人・通行人・通りがかりを  偶然・事故・病気・平静・無関心を    元気な声を 無邪気な表情を さりげない態度を 何気ないふうを
1264[よみがえる]
 人・ものガ   死者がよみがえって人を殺すという映画が何度も製作されるのはなぜだ?    思い出・幼い日々・あの夜・思い・過去・活気・かつての感触・悲しみ・感覚・    感動・記憶・恐怖・気力・緊張感・苦痛・光景・興奮・子供の頃の情景・屈辱・    自覚・姿・記憶の断片・力・血の色・懐かしさ・人心地・平和・不安・勇気が    記憶・胸中・心・まぶたの裏・胸・目の前に ありありと まざまざと 耳に 
1265[よろこばす]
 人ガ 人ヲ   彼は、人を喜ばすのが好きな人でした。その彼の死がみんなを悲しませるなんて、、   祖母は孫を喜ばそうとし、孫は祖母を喜ばそうとしていた。
1266[よろめく]
 人ガ    歩いているとき、急にひざに痛みを感じてよろめいた。   小さな段差に足を取られてよろめき、倒れそうになった。
1267[りゃくす]
 人ガ ものヲ   北海道大学を略して「北大(ホクタ゛イ)」と言います。北京大学も「北大(ヘ゜イタア)」です。   今回は大筋だけをお話しすることとし、詳細は略させていただきます。
1268[わずらう]
 人ガ ものヲ   長い間、結核を患っていて、辛い思いをしました。   高校生の頃、目をわずらっていたので、いつも眼帯をかけていました。      足・風邪・脚気・肝臓・眼病・神経・精神・心臓・脳・肺・肺結核・胸・目を
1269[わめく]
 人ガ ものヲ/文ト   上の部屋で誰かが何かわめいている。   一人の男が門の前で抗議の言葉を大声でわめいていたが、誰も相手にしていなかった
1270[めざめる]
 人・ものガ ものカラ (ものニ)   朝、眠りから目覚めたときに夢を覚えているかどうかは日によって違う。   高校生になって社会問題に目覚めて、急に新聞や本を読み出した。   私が性に目覚めたのは、小学校6年の秋だった。担任の先生が好きになったのだ。   :意識・自我・母性本能が 催眠術・昏睡から 本能・権力・自由・愛に